Google Playがバッテリー浪費アプリを取り締まりへ 新指標と罰則は2026年3月開始

Danny Weber

20:22 11-11-2025

© E. Vartanyan

Googleは2026年3月1日、Google Playでバッテリーを過剰消費するアプリの取り締まりを強化。Wake Lock乱用やBG活動を指標化し、警告バッジや掲載制限を実施。1日2時間超の起動やウェアラブル4.44%/hも違反。Samsungと共同で電力効率の新指標を策定。おすすめ非表示や注意表示でユーザー明示。

Googleは、スマートフォンのバッテリーを過度に消耗するアプリを見つけ出すための新しいGoogle Playポリシーを導入した。Android Authorityによれば、変更は2026年3月1日に発効する。同社は、正当な理由もなく端末を起こし続けてディープスリープへの移行を妨げるアプリの開発者に対し、取り締まりを強化する考えだ。

アプリがWake Lockを頻繁に使い、バックグラウンドで端末をアイドル状態にさせない場合は、ペナルティの対象になる。Googleはそうしたタイトルのおすすめ表示をやめ、ストアの掲載ページに「バックグラウンド活動が多く、バッテリー消費が高い」と明確に注意書きを追加する。メッセージは端的だ。電力を食い尽くすアプリは、視界から消えていく。

今回の方針は、フリーズやクラッシュを追跡してきた既存の技術的品質指標を土台に、電力効率を中核の評価軸として加えるもの。GoogleはSamsungと協力し、アプリがバッテリー資源を乱用していないかを測る専用の指標を策定した。実質的な必要性がないのに、1日の合計で2時間を超えて端末を起こし続けるアプリは、問題ありと見なされる。

ウェアラブルでは基準が異なる。1時間のアクティブ使用で4.44%を超えて電池を消費した場合、過度に電力を使うアプリとしてフラグが付く。これらの上限を超えるタイトルは、Google Play上で警告バッジが付与されるか、場合によっては提供停止になる可能性もある。開発者の攻めたバックグラウンド設計には、ここでブレーキがかかるだろう。

Googleは、4月にアルゴリズムのベータテストを開始して以来、開発者から幅広いフィードバックを集め、それを基に消費電力評価の精度を高めてきたと説明している。