Appleが「iPhone Pocket」を発表 三宅一生スタジオと協業の限定アクセサリー

Appleが意表を突く新アクセサリー「iPhone Pocket」を発表。スティーブ・ジョブズの象徴的な黒のタートルネックを生み出した日本人デザイナー、三宅一生のスタジオとの協業によるアイテムだ。本質は、iPhoneのための布製ポケットスリーブ。プリントを施した伸縮性のあるリブ調素材でできており、端末や小物を包み込むように伸びる。生地はわずかに半透明で、中身や画面の様子がうっすら見える。

デザインは、2004年に登場した伝説の「iPod Socks」へのオマージュでもある。当時はビビッドな6色セットで、音楽プレーヤーを優しく保護するスリーブとして親しまれた。今回の解釈で加わったのは、元祖にはなかったストラップ。日常づかいのしやすさが一気に上がった。小さな追加が、ノスタルジーを“持ち歩きたいもの”へと押し上げている。

Appleのインダストリアルデザイン担当バイスプレジデント、モリー・アンダーソン氏によれば、iPhone Pocketは同社プロダクトの自然な延長として位置づけられ、どのiPhoneにも合わせやすい色調に整えられているという。実用性を損なわずに、ユーザーが自分らしい見た目を演出できることを狙っていると強調した。

iPhone Pocketは限定生産で、金曜日から米国、英国、中国、日本、韓国、イタリア、シンガポール、フランスの一部Apple Storeおよびオンラインで発売される。価格はショートストラップ版が150ドル、ロングストラップ版が230ドル。ショートはイエロー、オレンジ、パープル、ピンク、ターコイズ、ブルー、ブラウン、ブラックの全8色、ロングはブルー、ブラウン、ブラックの3色が用意される。価格帯からも、このコラボが実用性と同じくらいスタイルを重視していることがうかがえる。