日本限定のPS5デジタル・エディションが55,000円で登場、国内市場で任天堂に挑むソニーの狙い

Danny Weber

17:16 12-11-2025

© RusPhotoBank

ソニーが日本限定のPlayStation 5 デジタル・エディションを55,000円で発表。State of Play Japanで披露された値下げモデルの狙いと、任天堂との国内競争や価格差を詳しく解説。初代PS5 Digitalや海外モデルとの比較、購入タイミングの目安も紹介。国内プレイヤー必見の最新情報。

ソニーは、日本市場専用に設計されたPlayStation 5 デジタル・エディションの新バリエーションを発表した。このコンソールは日本語のみをサポートし、価格も引き下げられる。早くも「最近の任天堂のやり方」を思い起こさせるという見方も出ている。

発表の場はState of Play Japan。新作ゲームではなく、刷新されたPS5で番組を締めるという展開は、一部ファンの予想を外したかもしれない。とはいえ、国内プレイヤーに焦点を当てたイベントであることを踏まえれば、まだ現行世代に移行していない層の背中を押す、現実的な打ち手と受け止められる。

新型のPS5 Digital(日本限定)の価格は5万5,000円(約355ドル)。現在販売されている標準のデジタルモデルは7万2,980円(約475ドル)なので、差は小さくない。一方で、この割安モデルでさえ、2020年に発売された初代PS5 Digitalの3万9,980円(260ドル)を上回る。つまり、今回の値付けは当時のデビュー価格と現在の小売価格のあいだに落ち着いたかたちだ。

日本の購入者にとっては、実質的にいま最も手を出しやすい選択肢になる。海外の同等モデルよりも目に見えて安いからだ。アナリストは、この施策をソニーが国内での地盤を固めるための動きと読み解いており、任天堂との競争がひときわ激しいホーム市場で、その狙いがいっそう鮮明になった印象だ。