Danny Weber
23:52 13-11-2025
© Valve
ValveがSteam Hardwareの新製品としてSteam Machineと新型Steam Controllerを発表。Zen 4+RDNA 3、最大16GBメモリやSSD換装対応、SteamOS最適化でリビングの4Kゲームを快適に。Wi‑Fi 6EとBluetooth 5.3対応。
Valveは、Steam Hardwareブランドのもとで新たに3つのデバイスを発表し、Steam Deckの成功を受けたラインアップ拡充に踏み込んだ。その中核となるのが、自社製のSteam Machineコンソールと刷新版Steam Controller。リビングでのゲームに、より直接的に舵を切った格好だ。
新しいSteam Machineは、テレビを主役に据えたコンパクトなゲーム機。6コアのAMD Zen 4プロセッサと、28基のコンピュートユニットを備えるRDNA 3グラフィックスを採用。メモリーは最大16GBのDDR5、グラフィックス用に8GBのGDDR6 VRAMに対応する。ストレージは512GBまたは2TBのSSD構成が用意され、M.2やmicroSDでの交換もサポートする。これらの選択肢を見る限り、ライトな息抜きから負荷の高いプレイまで現実的に狙えるバランスに映る。
システムはテレビの操作性に合わせて最適化されたSteamOSを搭載。内蔵の互換レイヤーにより、Steamの大半のタイトルをサポートし、煩雑な設定なしにリビングのライブラリを広くカバーできる。
接続面では、Wi‑Fi 6EやBluetooth 5.3に加え、Ethernetポート、HDMI 2.0、DisplayPort 1.4を備え、4K出力に対応。カスタマイズ可能なRGBライティングや着脱式のフロントパネルも用意され、ハード好きが手を入れたくなる余地が残されている。
コンソールと並んで、Valveは第2世代の自社製ゲームパッド「Steam Controller」も披露した。レイアウトはSteam Deckに馴染みのある設計で、改良されたマグネティックスティック、ハプティックフィードバック、ジャイロ、静電容量式タッチパッド、背面ボタンを追加。接続は有線と無線(2.4GHz、Bluetooth、USB‑C)に対応し、1回の充電で最長35時間駆動するという組み合わせだ。Deckの握り心地を独立デバイスとして磨き上げた延長線上にある、と受け取れる。
両製品の発売は2026年初頭を予定。価格や正確な発売日は後日明らかにされる見通しで、現時点では詳細は伏せられている。