Danny Weber
14:37 15-11-2025
© A. Krivonosov
フォルクスワーゲンのmyVWアプリがApple WatchとWear OSに対応。EVの充電残量確認やプレコンディショニング、ガソリン車の施錠・解錠やリモート始動まで手元で操作。利用は有料サブスク。Remote Access等のサブスク(月額8.53ユーロ〜)で有効化。新車に試用期間あり。一部機能は地域により異なる
フォルクスワーゲンは、myVWアプリにApple WatchとWear OSの本格対応を加えた。2020年以降に生産された多くのモデルなら、スマートウォッチから車両の各種機能をリモート操作できる。とりわけEVユーザーには恩恵が大きい。充電残量を一目で確認し、充電の開始・停止を指先ひとつで行い、バッテリー消費を抑えるために空調のプレコンディショニングも準備できる。
ガソリン車のオーナーにも使い勝手の向上ははっきりある。ウォッチ上で燃料残量を把握し、ドアの施錠・解錠、サウンドアラートによる車両位置の特定に加え、利用できる場合はエンジンのリモート始動も可能。スマホを取り出す手間はない。
ただし、この便利さは無料ではない。ウォッチ連携を使うには、スマートフォンにアプリを入れ、クルマをバーチャルガレージに登録し、myVWおよびmyVW+の利用条件に同意したうえで、サブスクリプションを有効化する必要がある。必須プランのRemote AccessとVW Vehicle Insightsは月額8.53ユーロから。新車には体験期間が付く場合もある。
フォルクスワーゲンは、ユーザーの関与度を高め、自社エコシステムへのロイヤルティを強化する狙いを公言している。スマートウォッチとの連携は、クルマを常に手元のデジタル環境に組み込む“コネクテッド・モビリティ”へ向けた、自然で筋の通った一歩に映る。