Danny Weber
15:10 19-11-2025
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Android Auto 15.7のGoogleマップがEVドライバー向けに進化。充電速度は9kW〜350kW超まで細かく指定でき、支払い方法フィルターも追加。設定メニューに直接表示され、国別の決済ネットワークにも対応。従来の検索からの適用も可能です。
Android Auto版のGoogleマップが、EVドライバーの負担をぐっと軽くするアップデートを迎える。これまで充電速度での絞り込みは幾つものメニュー奥に隠れていたが、まもなく画面の一等地に移動し、支払い方法で選べる新しいフィルターも加わる。細かな変更に見えて、メニューを行き来する手間が減り、移動中の計画も立てやすくなるのが好ましい。
現状の手順はやや回りくどい。Android Autoの設定でEV機能をオンにし、Googleマップを開いて検索に進み、「充電ステーション」カテゴリーを選択して検索を開始し、ようやくパラメータを変更できる。ところがAndroid Auto 15.7のベータ版では話が早い。フィルター項目がGoogleマップの設定メニューにそのまま現れる。
新設の「EV map filters」セクションでは、49kWまでの低速充電、50kW以上の急速充電のいずれかを選べるほか、カスタムモードにも切り替えられる。詳細表示にすると9kWから350kW超まで細かい段階が並び、複数項目を同時に選択可能だ。使い方の自由度が一気に上がる印象だ。
さらにGoogleは、支払い方法に基づく新しいタイプのフィルターも用意している。自分が使いたい決済サービスに対応したスタンドだけを表示できる仕組みだ。選択肢は国によって変わり、たとえばインドではBlink Networkが現れ、米国ではGoogle Payやその他のネットワークが並ぶ。設定は自動保存されるため、毎回やり直す必要はない。いつもの支払い手段が使えないスタンドに到着してしまう確率を下げられるのはありがたい。
なお、従来のワークフローがなくなるわけではない。検索を始めてからフィルターを適用するやり方も引き続き利用できる。