Danny Weber
00:05 21-11-2025
© A. Krivonosov
Honorの試作スマホ「Robot Phone」は、極小ロボティックジンバル搭載のポップアップカメラで角度調整し被写体を追尾。AIが最適視点を支援。量産も視野に2026年2月の正式発表を予定。本体はブラック/ホワイト/ゴールドの3色、背面はガラスまたはフェイクレザー仕上げ。固定式より柔軟なフレーミングを狙う試作機。
Honorが、ひと味違う試作スマートフォン「Robot Phone」を披露した。狙いは派手な見た目や生の処理性能の誇示ではなく、内蔵機構で自ら動き、位置取りを変えられる唯一無二の“ロボットカメラ”。自社イベントでは実際に動くコンセプト機が示され、正式発表は2026年2月を予定している。
本体色はブラック、ホワイト、ゴールドの3色。バージョンにより背面は耐久性のあるガラスまたはフェイクレザーで仕上げられ、印象ががらりと変わる。触れたときの手応えにもそれぞれの個性がある。
目玉は、極小のロボティック・ジンバルに載ったポップアップ式カメラだ。モジュールは通常は筐体内に収まり、起動するとせり上がる。機構によって角度を自在に変え、動く被写体へレンズを向けられるのが肝心なところ。内蔵AIのルーチンは、最適な視点の選択や被写体のフレーム内維持、状況への適応を支援する。仕様上の説明だけでも、固定式モジュールより柔軟なフレーミングに踏み込める可能性が見えてくる。
HonorはこのRobot Phoneの量産モデルを出す意向だという。発売時期や詳細な仕様は現時点で伏せられており、2026年をターゲットに据える姿勢は、発売前にハードを磨き上げる余地をあえて残した判断にも映る。