Realme GT 8 Proがグローバル発売開始：Ricoh GR監修カメラ、Snapdragon 8 Elite Gen 5、7000mAh電池

Realmeは中国での発表からほぼ1カ月を経て、フラッグシップGT 8 Proのグローバル展開を正式に開始した。Snapdragon 8 Elite Gen 5、Ricoh GRと連携して煮詰めたカメラ、そして容量を高めたシリコン–カーボン電池を一台にまとめた、同社でも屈指の意欲作だ。

GT 8 Proは6.79インチのLTPO AMOLEDディスプレイを搭載し、解像度はQHD+（3136×1440）、リフレッシュレートは144 Hz。通常輝度は2000ニト、局所的なピークは7000ニトに達する。前面には32MPのフロントカメラ、パネル下には超音波式の画面内指紋センサーを内蔵。数字だけでも見過ごせない仕上がりだ。

グローバル版の目玉は、Realmeとして初となるRicoh GR監修のカメラだ。構成は、50MPのメイン（1/1.56型、f/1.8）に加え、Ricoh GRの28mm・40mm相当の焦点距離と、ポジ、ネガ、ハイコントラスト白黒、スタンダード、モノクロといったGRフォトスタイルを備える。これに、3倍光学・12倍ハイブリッド無劣化ズームとOISを備えた200MPのペリスコープ望遠（1/1.56型 ISOCELL HP5、f/2.6）、さらに116°の画角を持つ50MPの超広角（16mm、f/2.0）を組み合わせる。動画は最大8K/30fpsまで対応。狙いは、熱心な写真好きの心をしっかり捉えることにあるように映る。

心臓部にはSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用し、Android 16ベースのRealme UI 7を搭載。写真・動画のAI処理が強化され、新しいシステム機能も用意される。スペック表からは、今期は性能とコンピュテーショナルフォトへの注力が色濃いことが読み取れる。

電源は7000mAhのSi/Cバッテリー。120Wの有線急速充電に対応し、短時間での充電をうたう。さらに、防護等級はIP66、IP68、IP69と幅広くカバーし、このクラスでは稀有なタフさも押さえた。グローバル向けのカラーはDiary White、Urban Blueに加え、グリーンの限定Dream Editionが用意される。

価格と発売時期は地域によって異なる。欧州をはじめ各国で段階的に展開され、公式ストアやパートナー経由で今後数週間のうちに販売が始まる予定だ。