Nvidia、GPUのみ供給に移行—AICのVRAM調達と品質に波紋

Danny Weber

20:45 28-11-2025

© A. Krivonosov

Nvidiaがグラボ向け供給方式を変更し、AICはGPUのみ受領、VRAMは外部から調達へ。小規模ベンダーの調達・品質保証負担が増大し、メモリ品質のばらつきや供給リスクが拡大。AVL管理で選択肢も限定。一部AICは事業継続が危ぶまれ、供給シフトで格差拡大の懸念も。情報源はブロガー報告、NVは非承認メモリの使用を禁止。

報道によれば、Nvidiaがグラフィックスカード向け部品の供給の仕組みを見直しているという。ブロガー「@Jinhuogu Upgrade Package」は、11月22日以降、AICメーカーにはGPUチップと同梱のビデオメモリが提供されず、パートナー各社はGPUのみを受け取り、メモリモジュールは外部サプライヤーから自力で調達しなければならなくなったと伝えた。

同氏によると、これまではGPUとメモリがセットで出荷されており、DRAMメーカーと直接契約のない小規模AICでも事業を回せていた。だが同梱VRAMがなくなると、確立した調達経路のない企業は一気に脆弱になるうえ、カード生産の継続自体が危うくなるリスクがあるとの見方を示した。市場の一部では実質的に商売が立ち行かなくなるとの指摘もあり、この変更が事実なら調達リスクは川下へ移り、体力の弱いプレイヤーから短期間で圧迫されかねない。供給の重心が変わるだけに、影響は小さくないだろう。

コメント欄では、これまでは主に設計や冷却で差が出ていたが、今後は大手と小規模ベンダーのあいだでメモリ品質のばらつきが大きくなるかもしれないとする声が目立った。ブロガーはさらに、Nvidiaが使用可能なメモリを厳格に管理しており、承認ベンダーリスト(AVL)外のモジュール使用は厳しく禁じられていると補足した。こうした統制は混乱の拡大を抑える一方で、小規模ブランドにかかる新たなプレッシャーを消し去るわけではない。現場では、調達や品質保証の負担が避けにくくなるはずだ。

情報源は社名を明示していないものの、「ラオ・フアン」(Nvidiaのジェンスン・フアンCEOの通称)や「NV」という表現が登場しており、話題の対象がNvidiaであることは疑いようがない。