Danny Weber
18:32 30-11-2025
© A. Krivonosov
1万mAh級バッテリーと100W充電を薄型ボディで両立。シリコン–カーボン電池採用のXiaomi/OnePlus計画を詳報。Android旗艦の電池持ちが2~3日へ、充電ストレスから解放。RealmeやHonorの動きも紹介し、超大容量モデルの実用性と影響、最新動向も解説。薄型でも長持ちの新常識を先読み。
1万mAh級のバッテリーを積むスマホは、もはや絵空事ではない。信頼性の高いリーカーのDigital Chat Stationによれば、複数の大手メーカーが超大容量モデルを仕込んでおり、先陣を切るのはXiaomiとOnePlusだという。しかも話題は、分厚い“レンガ”端末ではない。新しい電池技術で内部の余裕を生み、日常使いできる薄型ボディに、現行フラッグシップのほぼ倍のエネルギーを収めようとしている。
この飛躍を支えるのがシリコン–カーボン電池だ。筐体の厚みを増やさずに巨大な容量を実現できる。現在、上位機の基準は5000mAhだが、次の波はその倍を狙う。実用面では、毎晩の充電から2~3日に一度の“つぎ足し”へと発想が切り替わることを示唆する。長年望まれてきた電池持ちの大幅改善に、ようやく現実味が出てきた印象だ。
インサイダーは、Xiaomiが約1万mAhのバッテリーと100W充電に対応する端末に取り組んでいると示唆する。この組み合わせなら、これほど大きなセルでも1時間を切るペースで回復させられると見込まれ、今の感覚ではにわかに信じがたい速さだ。OnePlusもおよそ9900~1万mAh級の似たモデルを開発中とされ、RealmeやHonorもこの技術の検討を進め、近く自社版を披露する可能性がある。
この噂が的中すれば、Androidのフラッグシップは電池持ちで新しい段階に到達する。多くのユーザーが本当に求めてきたのは、処理性能のさらなる上積みや派手なカメラの妙技ではなく、日々の“充電作業”からの解放だ――その要望に、いよいよ正面から応える局面が見えてきた。
超急速充電とシリコン–カーボン電池の組み合わせは、市場の前提を組み替え、現代のスマートフォンに対する期待値も更新していきそうだ。