Danny Weber
06:38 01-12-2025
© Sennheiser
ゼンハイザーHDB 630は、42mmドライバーと再設計アコースティックで高解像度の音を実現。Bluetooth 5.2/aptX Adaptive、USB-Cトランスミッター同梱。Smart Control PlusのクロスフィードやパラメトリックEQ、ANCも搭載。価格$499.95、2年保証。
Sennheiserがプレミアム音響ラインを広げ、高解像度対応のワイヤレスヘッドホンHDB 630を投入した。スタジオ級のパワーと柔軟な接続性を両立させる狙いのモデルだ。デザインはMomentum 4シリーズへのオマージュを感じさせつつ、再設計のアコースティックシステムで定位の鋭さと細部の描き分けを一段と磨いている。
心臓部には、アイルランド工場で製造される同社の42mmダイナミックドライバーを搭載。アコースティック処理との組み合わせで、中域はクリアに、ボーカルは表情豊かに、そして反応は俊敏に鳴らすという。チューニングはマスタリング・スタジオで耳にする音に非常に近いと説明しており、音作りへのこだわりがにじむ。
接続面も抜かりない。USB-Cやアナログ端子ではハイレゾ再生に対応。ワイヤレスはBluetooth 5.2でaptX Adaptiveに対応する。さらにUSB Type-Cトランスミッターが付属し、aptX Adaptiveを標準搭載しない機器にも対応を加えられるため、互換性の幅が大きく広がる。
音のカスタマイズは一段と自由度が高い。新アプリSmart Control Plusはプロ寄りのツールを備え、伝説的なHE 1に着想を得たクロスフィード機能で、スピーカーのように自然な音場表現を狙う。強化されたパラメトリックEQでは特定帯域の微調整やフィルター種類の選択、プリセットのA/B比較まで可能。設定はヘッドホン本体に保存されるため、デバイスやアプリが変わっても音の仕上がりを保てる。プリセットをQRコードで共有する機能も今後追加予定だという。さらにアクティブノイズキャンセリングや自動装着検知、優先コーデックの設定も調整でき、細部まで追い込みたいユーザーには刺さる内容だ。
価格は$499.95で、2年間の保証が付属する。