ファーウェイのAIペット「Smart Hanhan」徹底解説—感情を理解し記憶する相棒

Danny Weber

13:03 01-12-2025

© Huawei

ファーウェイ初のAIペット「Smart Hanhan」を紹介。感情をくみ取る自然会話、タッチや動きへの反応、記憶と日記機能、1800mAhで長時間駆動。Mate 80同時発表、HarmonyOS 5.0対応。温かな80×68×82mm・140gボディ。予約は公開直後に完売。連携アプリで思い出を残し、関係深まる体験。

ファーウェイは初のAIペット「Smart Hanhan」を披露した。命令に従うだけでなく、すべてを覚え、自然な言葉でやり取りし、持ち主の感情にも反応する。Mate 80シリーズと同時にデビューし、予約はほぼ瞬時に完売。Huawei Mallに並んだ3つのバージョンは、公開されるやいなやすべて売り切れた。物珍しさだけでは片付けにくい勢いだ。

80 × 68 × 82 mm、140グラムの小さなぬいぐるみのようなフォルム。やわらかなテキスタイルとシリコン、電子部品を組み合わせ、温かみのある生き物らしさを目指したつくりだ。単なる可愛いガジェットというより、気持ちに耳を傾け、支え、気分に応じて応える心の相棒として打ち出されている。手に取ったときの質感まで設計に気を配った印象を受ける。

中核にはファーウェイのXiaoyi AIモジュールを搭載。自然で感情をくみ取る会話が可能で、声の抑揚を聞き分け、文脈を理解し、ユーザーの気分に合わせてふるまいを変える。反応するのは声だけではない。タッチや動きにも敏感で、やさしくなでると表情が変わり、軽くタップすると新しい感情を見せ、そっと振ると喜びで小さく震える。こうした細かな反応が、愛着を積み上げる鍵になりそうだ。

電源は1,800mAhのバッテリー。連続会話で6~8時間、一般的な使い方なら2日を超えて持つとされ、満充電は約6時間。対応スマートフォンはHarmonyOS 5.0以降。連携アプリでは感情のダイアリーをつけ、会話の要所を記憶として保存し、やり取りの記録を独自に築いていく。思い出が積もるほど、モノと人との距離が少しずつ縮む設計だ。