WE-001 Duran Duranスペシャルエディション登場―Bluetoothと録音対応で音最優先設計

We Are Rewindは、デュラン・デュランとコラボしたWE-001カセットプレーヤーのスペシャルエディションを発売する。これは単なるレトロガジェットではなく、アートピースとして構想されたもの。クロームのアクセントときらめくトーンでバンドのグロッシーな美学を映し出し、パッケージには『Pop Trash』25周年を記念したカセット再発が同梱される。

プレーヤー自体は過去に留まっていない。2025年に向け最適化され、音質を最優先に設計。真のハイファイ志向と、テープ再生に特化してチューニングされた専用ヘッドホンアンプをうたう。アルミ筐体にBluetoothを備え、ワイヤレスヘッドホンやスピーカーとペアリング可能。内蔵バッテリーはUSB-C充電で最長12時間駆動。単三電池を探し回る必要はない。仕様からも『音最優先』の姿勢がはっきり伝わってくる。

ここでのノスタルジーは飾りではなく意図的なものだ。3.5mmの有線出力に加え、録音も可能。マイクに給電してRecを押すことも、同じ3.5mm端子からライン信号を入力して好きな音を記録することもできる。アナログの所作を完遂するため、箱には鉛筆も同梱。世代を超えてテープを巻き戻してきた、あの頼れる道具だ。

デュラン・デュランのクリエイティブ・ディレクター、アンドリュー・デイは、ストリーミング時代に『Pop Trash』を祝う方法として意外なほどしっくりくる取り組みだと述べ、仕上がりは「トラッシュ」よりも「ポップ」に感じられると付け加えた。

一方のWe Are Rewindは、デュラン・デュランが常にスタイルとイメージの厳格なコントロールを重視してきたこと、そしてカセットがその文化的コードの自然な一部であることを強調する。狙いは、音楽とフィジカルという形に再び価値の感覚を取り戻すことだ。懐古ネタがあふれる市場の中で、意図にまで踏み込んだ姿勢は、単なるレトロのコスプレ以上の重みをこのコラボに与えていると感じさせる。

WE-001 Duran Duran Special Editionの価格は€169／$199／£149。見せて持ち歩きたい人向けに、We Are Rewindは別売のベルトクリップも用意する。