Galaxy Z TriFoldにFlexモードがない理由と使い勝手:Flip・Foldとの違い

Danny Weber

13:27 09-12-2025

© A. Krivonosov

サムスン初の三つ折りスマホGalaxy Z TriFoldにFlexモードが非搭載の理由を解説。UIの挙動やハンズフリーの使い勝手、Flip/Foldとの違い、SuperSafの見解まで網羅。新フォームファクターの構造的制約やYouTube視聴時のUI変化の有無、購入前のチェックポイントも詳述。疑問を解消。

サムスンのGalaxy Z FlipとGalaxy Z Foldは、Flexモードを軸に、このシリーズならではの技を磨いてきた。画面を少し折り曲げると、UIが自動で組み替わり、主要コンテンツは上段、操作系は下段へ。動画視聴やアプリ管理がぐっとやりやすくなり、ハンズフリーでも扱いやすい。YouTubeなら、映像は上に固定され、下にはコメントや各種ボタン、ツールが整然と並ぶ——そんな見やすさが売りだ。

ところが、ブランド初の三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」は、その流れから外れている。端末の一部をこちらに向ける角度で自立させること自体はできるものの、ここにはFlexモードがない。アプリを開いてもレイアウトは切り替わらず、端末の角度に関係なく、表示はあくまで通常の一枚画のままだ。

SuperSafによれば、サムスンがこの機能を見送ったのはTriFold特有の構造が理由とみられる。中途半端に折ったときの形状が従来のフォルダブルと大きく異なり、挙動も変わりうるため、新しいフォームファクターではFlexモードをあえて外した可能性が高いという。FlipやFoldで中核機能となったことを思えば、TriFoldでの不在はやや腑に落ちない。とりわけハンズフリーが威力を発揮する場面では、惜しさが残る。