iPhone 18 Proの画面下Face ID計画:マイクロ透過ガラスでDynamic Islandはどう変わる?

Danny Weber

16:02 09-12-2025

© A. Krivonosov

AppleがiPhone 18 Pro向けに画面下Face IDをテスト。赤外線透過を高めるマイクロ透過ガラスでTrueDepthを隠し、Dynamic Island縮小を狙う。発売時期やラインアップ、Pro限定の可能性も解説。

Appleが、画面下にFace IDを収める取り組みを進めているようだ。中国のリーカーは、同社がiPhone 18 Pro向けにこの技術をテストしており、センサー上の領域に特殊なステッチ状マイクロ透過ガラスを用いていると伝えている。狙いは、TrueDepthシステムの赤外線コンポーネントが歪みなくディスプレイ越しに機能しつつ、画面表示は通常どおりの見え方を保つことにある。

リーク源のインサイダーSmart Pikachuは、赤外線の透過性を高めるため、パネル内部にマイクロ透過ガラスの局所的なウィンドウを形成していると述べる。要は、ガラスや表示スタックの特定エリアを赤外線に通しやすくするマイクロ穿孔やナノ構造化といった業界手法に通じる発想だという。さらに、Appleの進捗を受け、周辺サプライヤーがプロジェクトのプレシリーズ段階移行に備えて準備を加速させているとも伝えられている。

iPhone 18 Proの画面下Face IDをめぐる噂はここ数カ月続いており、議論の中心はフロントの作りをどこまで大胆に変えるのかという点だ。一つのシナリオではDynamic Islandがほぼ姿を消し、左上にピンホール状のセルフィーカメラだけが残るとされる。もう一つは、Dynamic Island自体は小さく保ちつつTrueDepthのセンサー群を画面下に移し、主にカメラのためのより小さな開口だけを残す案だ。

今回のマイクロ透過ウィンドウという新情報は、後者の見立てを後押しする。すなわち、切り欠きを無理に消し去るのではなく、センサーの大半を画面下に隠してIslandをさらに縮める方向性だ。額面どおりに受け止めれば、派手な再設計というより慎重な進化という印象に近い。なお、ラインアップに関する初期のリーク表現は曖昧になりがちだが、現状の大半の噂は画面下Face IDをProモデルに結び付けている。

計画に変更がなければ、iPhone 18 Proは例年どおり秋、伝統的な9月の枠で登場すると見込まれている。並行して、発表時期の並びを入れ替える可能性にも触れたリークがあり、フラッグシップが標準モデルと別タイミングで先行し、通常のiPhone 18やより手頃なiPhone 18eは後から登場するとの見方も出ている。