音声メモ特化のスマートリング「Pebble Index 01」:ローカル文字起こし、価格と発売時期

Danny Weber

05:59 11-12-2025

© Pebble

Pebble Index 01は音声メモに特化した75ドルのスマートリング。インターネット不要でローカル文字起こし、ボタンは音楽操作や撮影も割当可能。電池は12〜15時間、2026年3月出荷予定。ステンレス製、シルバー/ゴールド/ブラックの3色展開。電池交換不可の使い切り設計、iPhone/Androidに即時送信。

Pebbleが変化球の新作を打ち出した。価格は75ドルのスマートリング「Pebble Index 01」。狙いはただ一つ――音声メモを素早く、手間なく残すことだ。一般的なスマートリングのように睡眠や心拍を追わず、実用性に徹している。リング本体にはマイクとボタンがひとつ。押した瞬間に録音が始まり、データはペアリング済みのスマートフォンへ即座に送られる。

インターネット接続は不要で、バックグラウンドで情報を集めることもない。音声メモはすべてiPhoneやAndroid上で、オープンソースの音声認識モデルを用いてローカルに文字起こしされる。出来上がったエントリーはリマインダーやカレンダー予定、通常のメモに変換可能だ。さらにボタンはカスタマイズでき、音楽の操作やスマホでのクイック撮影、スマートホーム機器のトリガーなど追加アクションも割り当てられる。余計な機能をそぎ落とし、必要な操作だけを素早く呼び出せる設計は潔い。

素材はステンレススチールで、仕上げはシルバー、ゴールド、ブラックの3種。サイズは6〜13を用意する。耐水性があり、充電の必要はない。内蔵バッテリーは12〜15時間持続し、これは1日あたり約10〜20本の短い録音に相当する。その代償は明快で、電池を使い切ると交換はできず、リング自体を手放すことになる。

すでにPebbleの公式サイトで75ドルで予約受付中。出荷開始は2026年3月の予定で、発売後は価格が99ドルに上がる見込みだ。センサーの多さよりもスピードを重んじる人には、機能てんこ盛りのウェアラブルとは一線を画す、狙いの定まった道具として映る。