Danny Weber
10:22 15-12-2025
© GameMT
GameMT EX5が正式発表。5インチ1920×1080のIPS、Helio G81、4GB/64GB、Androidでクラウドゲームやエミュ対応。右側の物理ダイヤルで性能モード切替可能。低価格帯で発売間近。Wi‑Fi 5やmicroSD拡張、3色展開。Vita風デザインも魅力。価格は未公表。発売時期は近い見込み。
GameMTが新たな低価格ハンドヘルド、EX5を正式発表した。見た目は確かにソニーのPlayStation Vitaを思わせるが、ただの懐古に終わらない意外性も盛り込んでいる。初お披露目はRoybeilaのYouTubeチャンネルに出たティーザー。デザインの全体像と、どんな使い方を想定しているのかが短く示された。
ディスプレイは5インチのIPSで解像度は1920×1080。手頃な価格帯の携帯機としては頭ひとつ抜ける仕様だ。心臓部には12nmプロセスのMediaTek Helio G81を採用。Cortex-A75×2とCortex-A55×6の構成に、Mali-G52 MP2のGPUを組み合わせる。メモリは4GB、ストレージは64GBで、microSDで拡張できる。
OSはAndroid。用途を選ばない万能機として打ち出しており、ティーザーではクラウドゲーム、Androidのネイティブタイトル、ES-DEやPegasusといった人気エミュレーターへの対応がうたわれていた。無線はデュアルバンド対応のWi‑Fi 5で、2.4GHzと5GHzの双方をカバーする。
操作系はひと目で印象に残る。Dパッド、標準的なフェイスボタン、トリガーに加え、左側にアナログスティックを1本。右側は2本目のスティックではなく、機械式ダイヤルのような物理スイッチを配置し、Performance、Balanced、Pwrsave-Autoの各モードを即座に切り替えられる。似た発想のセレクターは、同じ役割を担う装備としてフェラーリのスポーツカーのステアリングにも見られる。スティックを1本にとどめ、ハードウェアのダイヤルで性格を切り替える割り切りは、左右対称の定番から一歩踏み出した選択だ。好みは分かれそうだが、使い方が直感的に定まるのも確かだ。
カラーバリエーションはホワイト、ブラック、ダークブルーの3色。価格と発売日はまだ伏せられているものの、GameMTは販売開始が近いとしている。低価格帯で1080pのパネルと柔軟なAndroidゲーム環境を組み合わせた構成は、手に取りたくなる理由として十分に強い。