Appleの社内計画が流出:2026-2027年のiPhone、Mac、iPad、スマートホーム最新動向

Danny Weber

19:45 17-12-2025

© A. Krivonosov

Appleの社内資料が示す2026-2027年計画を要点解説。折りたたみiPhoneやiPhone 18 Proの画面下Face ID、新型Mac/M5、iPad、AirTag 2、ホームハブ、スマートグラスまで網羅。Apple TVやHomePod mini 2、発売時期と仕様の見通しも整理。スマートホーム機器の計画も紹介。

Appleの社内コードネームやソフトウェアに結びついた大規模なリークがオンラインに浮上した。文書は2026年と2027年に向けた広い計画を示し、フォルダブルiPhoneや節目のモデルから、新しいMac、iPad、ウェアラブルまで網羅している。全体像はかなり野心的だ。ここでは要所に絞って流れを追っていく。

2026年初頭:中核デバイスの刷新

春先には、刷新版のC1XモデムとMagSafeを備えたiPhone 17eが登場する可能性がある。歩調を合わせるように、追跡性能を高め、電池残量の表示精度を上げた第2世代AirTagも用意されているという。実現すれば、この二つが年のムードを早々に決めそうだ。

スマートホーム向けハード

ホーム領域には複数の新顔が加わる準備が進む。カメラとFace ID、Apple Intelligenceに対応した新しいホームハブ、アップデート版のHomePod mini 2、新型Apple TV、そして用途がまだ伏せられている謎のホームアクセサリだ。AIを前提に家中の機器を緊密につなぐ布陣に見える。

iPadとMac

2026年初頭には、ベースモデルとしては異例のA19チップを載せたiPad 12が想定されている。iPad AirはM4を搭載した2サイズ展開で、大きなデザイン変更はない見込みだ。並行して、Chromebookに対抗することを念頭にA18 Proを積んだ最も手ごろなMacBookも準備中とされる。さらに2026年中には、M5搭載のMacBook Air、M5 ProとM5 Maxを載せたMacBook Pro、そしてM5シリーズで構成される新しいMac mini、Mac Studio、iMac Proが続く計画だ。価格帯の上下で選択肢に厚みを持たせる狙いが透けて見える。

2026年秋:フォルダブルiPhoneとiPhone 18 Pro

2026年のハイライトになりそうなのが、ブック型のフォルダブルiPhoneだ。開くと約7.7インチの表示領域で、コンパクトなiPadのような姿になるという。リークでは、Face IDとDynamic Islandは見送り、Touch IDとフロントカメラ用の小さなカットアウトを採用すると示している。もし発売にこぎ着ければ、ここ数年でも屈指の大胆なハード転換になる。

同時期のiPhone 18 ProとPro Maxは、画面下にFace IDを収める設計に移り、Dynamic Islandをなくす道筋をつける見込みだ。フロントカメラは小さなカットアウトに残り、A20チップや強化されたAI機能、更新された接続モジュールが見込まれている。

2027年:アニバーサリーiPhoneと新フォームファクター

2027年秋には、ベゼルが実質ゼロのアニバーサリーiPhoneが計画されている。自撮りカメラはディスプレイ下に配置され、筐体の四辺はすべてカーブを描くという。

ベースのiPhone 18は2027年春に控えめな更新で登場する想定で、触覚フィードバックの簡素化やカメラボタンの見直しが検討対象だとされる。またAppleはAirラインを復活させ、より手に取りやすい価格にしつつ2つ目のカメラを加える可能性がある。エントリーの間口を広げる読みやすい一手だ。

ウェアラブルとAR/VR

AppleはVisionヘッドセットの開発を一時的に止め、AIを活用したスマートグラスに注力している。登場時期は2027年、もしくは2026年末の可能性が示されている。この軸足の移動は、同社がウェアラブルで近い将来の見返りを見込む領域を示しているように映る。

保留中のプロジェクト

いったん止まっているのは、フォルダブルiPad、Vision Air、ARグラスのプロトタイプ、そして手の届きやすい価格帯のVision Proだ。

これらの情報は、iOS 26の社内ビルドやAppleのデバッグファイルに紐づくリークに基づく。とりわけ2026年後半や2027年の計画は、仕様や時期の変更、あるいは計画の取りやめもあり得る。社内ロードマップは本質的に流動的で、確定事項ではないことは押さえておきたい。