Danny Weber
22:32 18-12-2025
© Dolby
LGとDolbyがCES 2026でモジュール式ホームオーディオ「LG Sound Suite」を正式発表。H7サウンドバーにDolby Atmos FlexConnectを初搭載し、M7/M5リアとW7サブで最大13.1.7まで柔軟に拡張。一部テレビはソフト更新も予定。現実的な導入が可能。会場デモも予定。
DolbyとLGがタッグを組み、モジュール式のホームオーディオをCES 2026で正式発表する。新シリーズ「LG Sound Suite」は、自由度の高いセットアップとDolbyのAtmos FlexConnectに対応。しかも、この技術がサウンドバー構成に乗るのは初の試みだ。
ラインアップはサウンドバーのH7、ワイヤレスリアスピーカーのM7とM5、サブウーファーのW7。各ユニットを組み合わせれば、シンプルなステレオから13.1.7の本格シアターまで二十数通りに拡張できる。部屋に合わせて段階的にそろえていけるのは、無理のない投資で環境を作りたい人にとって現実的だ。
目玉はDolby Atmos FlexConnect。ワイヤレススピーカーをどこに置いたかを基に音場を最適化してくれる。コンセントの位置や家具、いびつな間取りに左右される部屋でも、没入感とバランスを崩さずに鳴らせる設計だ。現実のリビングが抱える制約に正面から向き合ったアプローチは心強い。
今回の協業により、FlexConnectはサウンドバーで初めて実装される。H7を中核として使えば、どのテレビでもDolby Atmos FlexConnectを享受できる。またLGは、同社の一部プレミアムテレビ――2025年の特定モデルを含む――にネイティブ対応を追加するソフトウェアアップデートも予定している。
CES 2026は1月6〜9日にラスベガスで開催され、LGとDolbyは会場でSound Suiteを披露する。モジュール設計にスマートな音場チューニングを掛け合わせることで、現代のリビングに柔軟に馴染むシステムになる――両社はそう見ている。