Appleが24インチiMac向けOLEDを開発中—SamsungとLGがパネル提案、登場は2027〜2028年以降か

Danny Weber

12:38 19-12-2025

© A. Krivonosov

AppleがOLED搭載24インチiMacを開発中。最大600ニト・218ppiを目標に、SamsungのQD-OLEDとLGのW-OLED、5層スタック案を検討。登場時期は2027〜2028年以降、当面はM5搭載刷新が有力。深い黒と高コントラスト、省電力化にも期待。4.5K相当の解像度も維持。見込み。

Appleは、数年内の登場が見込める有機EL(OLED)搭載の24インチiMacを開発している。韓国メディアThe Elecの伝えるところでは、同社はすでにサムスンディスプレイとLGディスプレイに対し、将来の一体型モデル向けにOLEDパネルの設計を依頼したという。

報道が示すパネルの目標値は、最大600ニトの輝度と218ppiの画素密度。これなら解像度は現行の24インチiMac(4.5K Retina)と同等で、ピーク輝度は現行の500ニトからおよそ2割の上積みになる。水準としては、依然として液晶方式を採用するStudio Displayに肩を並べるイメージだ。

もっとも、OLEDの魅力は明るさの伸びにとどまらない。より深い黒、力強いコントラスト、電力効率の改善までセットで期待できる。デスクトップ一体型へのOLED導入計画が具体的に浮上したのは今回が初めてで、ノートブックがすでに同じ方向へ舵を切りつつある流れとも呼応する。iMacの画面にとっては、ごく自然な進化に映る。

情報筋によれば、iMac向けにはサムスンとLGが大画面のOLEDソリューションを提案。サムスンはQD-OLED、LGディスプレイはW-OLEDを見込むとされ、両社とも現行の4層スタックより高輝度を狙う強化版の5層スタックパネルに取り組んでいるという。Appleは依然としてRGB方式のOLEDを好むが、20〜30インチ帯ではまだスケールに乗っておらず、当面は代替方式を探るのが現実的な一手だろう。

iMac向けOLEDパネルの開発は2027〜2028年ごろに完了する可能性があるものの、製品の登場はさらに後になることも考えられる。より近いタイミングでは、次期24インチiMacはOLEDへの移行ではなく、M5シリーズのチップを中心とした刷新に焦点を当てるという噂がある。道筋は確かに有望だが、手元に届くまでには少し辛抱が必要になりそうだ。