ChatGPTとApple Musicの連携で広がる音楽体験:AI選曲、試聴クリップ、プレイリスト作成

Danny Weber

15:07 19-12-2025

© A. Krivonosov

ChatGPTがApple Musicと連携し、会話からAIが気分やジャンルに合わせて選曲・プレイリスト作成。短い試聴クリップ再生にも対応し、Spotify連携よりインタラクティブに。非加入者でも検索可能。加入者はプロンプトに沿うパーソナライズドなミックスも入手。曲名が曖昧でもメロディーの手がかりから目的の曲に近づける。

ChatGPTがApple Musicと連携し、AIとの対話が新しい音楽と出会うための頼れるツールに変わった。アシスタントは曲の提案やプレイリストの作成に加え、会話の中で短い試聴クリップをその場で再生できる。わざわざChatGPTを離れる必要はない。

この連携は、OpenAIがサードパーティサービス対応を広げたことで実現した。Spotifyに続き、Apple Musicもプラットフォームに参加したかたちだ。現時点でChatGPT内でのフル楽曲再生はできないものの、AIはすでに同サービスのカタログと連動し、自然な言葉でのリクエストを理解して、気分やジャンル、シーンに合わせたセレクションをキュレーションできる。

とりわけ目を引くのは、Apple Musicが音声プレビューを持ち込んだ点。たとえば「2025年の最大ヒット」を尋ねると、候補を並べるだけでなく、各曲の短いクリップも提示してくれる。ChatGPT上でこのプレビューを提供しないSpotifyと比べると、Appleの連携はよりインタラクティブに感じられる。小さな違いに見えて、音楽の見つけ方が少し軽やかになる。

Apple Musicのサブスクリプションがなくても、アーティストやアルバム、プレイリストを調べることは可能だ。加入者ならそこからもう一歩進み、プロンプトに沿ったパーソナライズドなプレイリストも手に入る。曲名を思い出せないときでも、メロディーや断片的な手がかりから“あの一曲”にたどり着きやすくなるのも、細やかな配慮と言える。