A19 Pro採用の廉価版MacBook、12.9型で2025年末〜2026年発売か

Danny Weber

17:33 19-12-2025

© A. Krivonosov

AppleがA19 Pro搭載の廉価版MacBookを開発中との報道。12.9インチ、USB‑C中心、8GB/256GB想定で性能はM1級相当。価格は999ドル未満、729〜849ドルを狙い、WindowsやChromebookと真っ向勝負。2025年末〜26年発売か。Mac17,1識別子の発見なども。

Appleは、ノート型Macのラインアップを一新しようとしている。今回は明確に手頃な価格帯を見据え、Mシリーズではなくモバイル向けAシリーズのプロセッサ、最有力はA19 Proを軸にした新しい廉価版MacBookを開発していると、アナリストや業界筋は伝えている。このアプローチにより、低価格のWindowsノートやChromebookと真正面から競う構図になり、ユーザー層を広げる狙いが透けて見える。

ミンチー・クオ氏は、早ければ2025年第4四半期に量産が始まり、出荷は年末から2026年初頭にかけてとなる可能性があると見ている。他の報道もおおむね同じ方向だ。DigiTimesは2025年第3四半期末までの発売に言及し、BloombergはAppleがすでに低価格ノートのテストを進め、2026年前半のリリースに向けて準備していると伝えている。

さらなる手がかりとして、Apple Intelligenceのコード内に現行Macには該当しないMac17,1という識別子が見つかっている。これがA19 Proを採用する次期MacBookだとの見方が有力だ。名称はまだ不明だが、かつてコスト重視の12インチ機で使われたMacBookの名を復活させる可能性も取り沙汰されている。

噂される仕様は、約12.9インチのディスプレイでMacBook Airよりわずかに小さく、USB‑Cを中心に端子を絞り込んだ構成。A19 Proの採用はコスト低減に寄与しつつ、日常的な作業であればM1搭載のMacBook Airに匹敵する実力を確保できると見込まれている。メモリは少なくとも8GB、ストレージは256GBが期待され、現代的な無線規格にも対応する見通しだ。過不足を抑えた設計で価格に振る構えだと受け止められる。

アナリストは、AppleがMacBookの販売を本格的に伸ばす意図を持っており、そのためには価格を999ドルを明確に下回る水準にする必要があるとみる。関係者は729~849ドルというレンジを示しており、実現すれば現行ラインアップで最も手頃なMacになる。もしその価格帯に収まるなら、エントリーの基準を塗り替え、低価格のWindowsノートやChromebookに新たな圧力をかける展開も十分あり得る。価格設定が成否を左右しそうだ。