Legion Go 2がSteamOS採用を検討:Windowsからの転換で携帯ゲーム体験はどう変わる?

Danny Weber

15:01 20-12-2025

© Lenovo

レノボの携帯ゲーム機Legion Go 2にSteamOS版の噂。Windowsの煩雑さを避け、軽快なコンソール体験へ。CES 2026発表説と、Ryzen Z2 Extremeや8.8型OLED/144Hzなど現行仕様継続にも言及。Steam Deck待機層の代替候補。価格や発売時期の続報にも注目を。

レノボが携帯ゲーム機「Legion Go 2」に別案を用意しているようだ。Steam Deck 2を待ち望む層の関心をさらいそうな方向性だ。流出情報によると、同社はWindowsではなくSteamOSで動くバージョンを検討中。OSを切り替えることで、より無駄のないコンソール然とした手触りに近づく可能性がある。

初代のLegion Go 2はCES 2025で披露されたものの、正式発売には至らなかった。それでも関係筋は、レノボがハードウェアをいじるつもりはなく、OSの入れ替えでラインアップを広げようとしていると述べる。SteamOS版は、最初のお披露目からちょうど1年後となるCES 2026で発表される可能性がある。

理由は明快だ。携帯型ではWindowsに妥協がつきまとう。小さな画面での操作性のブレ、スリープの不安定さ、バックグラウンドで走る各種サービスの負荷——こうした要素は長らくユーザーの不満の種だった。対してSteamOSは軽量で、電力管理に優れ、最初からコンソール体験を前提にしたUIを備える。バッテリーとスムーズな操作が命のポータブル機にとって、方向転換として理にかなっている、と感じる。

流出情報によれば、ハード構成は据え置きだという。SteamOS版のLegion Go 2は、AMD Ryzen Z2 Extremeプロセッサ、最大32GBのLPDDR5Xメモリ、最大2TBのストレージ、そして144Hz駆動の8.8インチOLEDという組み合わせを維持する見込みだ。つまり、狙いどころはスペックの上積みではなく、体験としてのソフト面にある。

レノボはすでにSteamOSへの公式な舵切りを試している。Legion Go Sでは、まずWindows版を投入し、その後にValveのOSを搭載したバージョンを展開した。これと同じ手法をLegion Go 2に当てはめれば、Steam Deckの有力な代替として存在感を増し、Valveの次世代機が姿を見せるまでの“つなぎ”を務める可能性がある。待ち時間なしでコンソールライクなシンプルさを求める層には、筋の通った選択肢に映るはずだ。