異色のPixel Duoスマートフォン:IPSと電子ペーパーの前面2画面で省電力と実用性を両立

Danny Weber

16:27 23-12-2025

© Mechanical Pixel

Pixel Duoは、前面に5.2インチ電子ペーパーと3.5インチIPSを備える2画面コンセプトスマホ。e‑inkで読書・メモ、省電力で目に優しく、上部色液晶で動画や通知操作。120Hzと300ppiで快適。電池持ちの向上も狙い、長時間の電子書籍やテキスト作業に強い実験機。量産予定は未定。多読派に最適。

異色のコンセプトスマートフォン「Pixel Duo」がオンラインで披露された。モバイル機器における画面の使い方を見直す提案だ。1枚のパネルではなく、フロントに2種類の表示技術――フルカラーのスクリーンと電子ペーパー(e‑ink)の表示面――を同一筐体に組み合わせている。

上部には3.5インチのコンパクトなIPSディスプレイを搭載。解像度は1280×800、リフレッシュレートは120Hz。動画視聴やウェブ閲覧、カメラの操作、ウィジェット表示など、滑らかな動きと正確な色再現が効く作業を受け持つ。一方、フロントの大部分を占めるのは5.2インチの電子ペーパーディスプレイで、解像度は1300×838、300ppi。長時間の読書やテキスト作業を快適にこなす設計だ。

Pixel Duoは用途に応じた実用的な分担を軸にしている。より大きい電子ペーパーは電子書籍やメモなど静的なコンテンツに向き、目の負担を抑えつつ消費電力も最小限に。一方のIPS画面が、動きのあるUI要素を担当する。実際には、下の表示で読書を続けながら、上部で音楽操作や通知の確認をこなす、といった使い方が想定される。

多くのアプリや情報表示を省電力な電子ペーパー側に寄せることで、一般的なスマートフォンより電池が明らかに長持ちする――コンセプトはそこを狙っている。充電回数を減らしたい多読派には、特に刺さる発想だ。

Pixel Duoはあくまで実験段階で、大量生産の予定はない。それでもこの構想は、利便性と省電力を両立させるために技術を掛け合わせ、使い手の実際の習慣に寄り添う――そんな画一主義からの脱却を、未来のスマートフォンがどう遂げうるかを鮮明に示している。役割分担は直感的で、電池への不安が絶えないいまの状況ではなおさら説得力がある。