Danny Weber
16:09 24-12-2025
© A. Krivonosov
子ども向けApple Watchの始め方を徹底解説。対応機種、子どものApple ID作成、Family Sharing追加、Family Setupでのペアリング、iPhoneからの見守り設定、安全機能とプライバシー管理まで。Screen TimeやSchooltime、位置情報通知の使い方も紹介。安心設定。
子どもにApple Watchを持たせると、安全がもう一段厚くなり、見守りの枠の中で自立を育む道具にもなる。Family Setupを使えば、子どもはiPhoneなしで時計を使え、親は離れた場所から管理できる。
Family accessを設定するには、セルラー対応のApple Watch(Apple Watch SE、Series 6以降など)が必要。Watchは最新のwatchOS、iPhoneは現在のiOSにしておく。新品でない場合は、新しいユーザーとペアリングする前に「設定 → リセット」で工場出荷時に戻す。
子ども一人ひとりに別のApple IDが必要だ。データやメッセージ、アクティビティの目標をきちんと分けて管理できる。まだ持っていないなら、ペアリング中にApple Watchアプリが作成を促してくれる。子どものApple IDはFamily Sharingに紐づき、親は権限の管理、連絡先の承認、位置情報の確認が行える。
「設定 → Family Sharing」で「Add Member」を選び、子どものApple IDをリンクして自分をオーガナイザーに指定。これで購入やコミュニケーションなどを見渡せるようになり、日常の使い勝手を妨げない範囲でコントロールできる。
Apple Watchの電源を入れ、iPhoneの近くに置く。案内が表示されない場合は、Apple Watchアプリで「すべてのWatch → Watchを追加 → 家族のメンバー用」を選ぶ。iPhoneのカメラでWatchのペアリングアニメーションを読み取る。続いて子どものプロファイルを設定する。装着する手首、パスコード、位置情報の共有、アクティビティ目標を決めれば準備完了。手順はわかりやすく、見守りの中で主体性を育てる流れになっている。
Watchアプリが管制塔になる。Screen Timeで連絡やアプリの制限を設定し、Contactsで許可した相手だけに通話・メッセージを限定。Locationでは居場所を確認し、指定した場所への到着・出発の通知を受け取れる。さらにSchooltimeやFocusを使えば、授業中や就寝前の気が散る要素をブロックできる。
SOSで緊急通話が可能になり、指定した連絡先に通知が届く。Medical IDにはアレルギーや持病など、救急対応で必要となる重要情報を記載しておきたい。
Apple Watchはデータを端末上で扱い、子どものプライバシーを守る設計だ。親はアプリのアクセスを制限し、通知を削除・非表示にし、位置情報サービスの使い方も管理できる。子どもにとっては有用な自由、親にとっては安心の線引き。バランスは理にかなっている。
子ども向けのApple Watchは、単なるアクセサリーではない。自立と安全を育てる実用的な手段だ。Familyのコントロールを整えれば、親は安心でき、子どもは一緒に決めたルールの中で楽しんで使える。