Sペン対応が復活?横幅広めの新Galaxy Foldで、折りたたみiPhoneに真正面から対抗

Danny Weber

15:32 25-12-2025

© Samsung

サムスンがSペン対応の新Galaxy Foldを開発中との噂。横幅の広いディスプレイで使い勝手を高め、iPhone Foldに対抗。収納スペース確保で厚み増も。Z Fold 8とは別ラインで議論進行中。TriFoldやFlip 7 FE投入で拡充する折りたたみ戦略の次の一手を解説。発売の実現性や利点・課題も整理。

サムスンが折りたたみスマホにSペン対応を復活させる可能性がある。しかも、アップル初の折りたたみ型iPhoneに真正面から対抗する狙いだという。韓国の情報筋によれば、同社はより横幅の広いディスプレイを備えた新しいGalaxy Foldを開発中で、将来の“iPhone Fold”への明確な回答として位置づけているとされる。

Galaxy Z FoldシリーズではかつてSペンに対応していたが、直近のモデル──Galaxy Z Fold 7や試作的なGalaxy Z TriFoldではスタイラスを見送っている。次のGalaxy Z Fold 8でも非対応との噂が根強い。今回取り沙汰されている端末は、既存のFold本流とは別立てのモデルになるとみられている。

画面が横に広がればSペンの使い勝手は上がる、特に仕事やマルチタスクで効いてくる。一方でトレードオフも明快だ。スタイラスに対応するには収納スペースが必要になり、可能な限り薄く軽く設計されているGalaxy Z Fold 8より本体が厚くなる公算が大きい。

サムスンは折りたたみのラインアップ拡充に前のめりだ。今年はGalaxy Z Flip 7 FEやGalaxy Z TriFoldを投入しており、アップルを正面に見据えた新機種を重ねるのは自然な流れに見える。とりわけ、アップル初の折りたたみ機がワイドなフォームファクターになるとの噂が広がる中では、なおさらだ。

このSペン対応のGalaxy Foldが本当に製品化されるかはまだ不透明だ。ただ、リークの数の多さから、サムスンのモバイル部門で議論が進んでいることはうかがえる。もし市場に出てくれば、スタイラスは折りたたみiPhoneに対する分かりやすい優位性として、改めて前面に押し出されるはずだ。