カメラ志向のXiaomi 17 Ultra Leica Edition、物理ズームリングとLeica One Momentで撮影体験を刷新

Danny Weber

03:38 26-12-2025

© Xiaomi

Xiaomi17UltraLeicaEditionが登場。ライカM譲りのツートン筐体と物理ズームリング、LeicaOneMomentのプロファイルで撮影を強化。Beidou/Tiantong衛星通信や保護チップ搭載。中国で12/27発売、価格は7,999元〜。予約受付中、1TBは8,999元。レンズキャップ付属。

Xiaomiが、クラシックなLeicaカメラに迫るデザインと撮影体験を前面に出した特別仕様「Xiaomi 17 Ultra Leica Edition」を発表した。中国ではすでに予約受付が始まっており、一般販売は12月27日から。価格は16GBメモリ/512GBストレージモデルが7,999元、1TB構成が8,999元となる。

このLeica Editionは、ライカMシリーズにインスパイアされたツートンのボディを採用。ライカのレンズを思わせる質感の金属フレームに、背面には象徴的な赤いロゴがあしらわれる。カラーはブラックとライトベージュで、カメラ志向の性格を明確に打ち出す。ひと目で“撮るための道具”というメッセージが伝わる仕立てだ。

最大の見どころは、筐体に組み込まれた物理式のズーム調整リング。機械式レンズの操作リングを模したこのパーツにより、焦点距離の素早い切り替えに加え、露出補正やホワイトバランスといった設定も画面メニューを開かずに調整できる。タッチ操作に偏らない触感のあるコントロールは、インターフェースよりも被写体に意識を向けやすく、撮影に没頭しやすい。

このエディションに限り、「Leica One Moment」モードが複数のシグネチャープロファイルを提供。ライカM9特有のCCDらしい色再現を模したルックや、ライカM3に着想を得たフィルム風のモノクロ表現、さらに初期のフィルムカメラへオマージュを込めたクラシックな3:2のアスペクト比などを備える。カメラから出てくる段階で、意図のある画作りへと誘うツールキットと言える。

写真機能を優先した設計に加え、BeidouおよびTiantongの衛星通信に対応するなど接続性を拡張。専用のデータ保護チップも搭載し、同梱の特別ギフトにはブランドケース、マグネット式レンズキャップ、ケア用品が含まれる。スマートフォンを何より“カメラ”として扱う層を狙い撃ちにしたパッケージで、ヘリテージ調の意匠と物理操作がその立ち位置をしっかり裏づけている。