GOGの所有者交代:CD PROJEKT RED共同創業者が買収、DRMフリーと作品配信の継続を表明

Danny Weber

02:06 31-12-2025

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2025年12月、GOGはCD PROJEKT RED共同創業者ミハウ・キチンスキ氏による全株買収で新体制へ。DRMフリーとオフラインインストーラーは継続、CDPR作品の配信契約も維持。独立運営でゲーム保存とインディー支援を強化。ユーザー体験の変更なし、GOG Galaxyは任意利用。2026年に新施策も予定。

2025年12月29日、デジタルゲームストアGOGの所有者が入れ替わった。CD PROJEKT REDの共同創業者Michał Kicińskiが、GOG sp. z o.o.の全株式を取得し、単独で買収を完了した。取引額は約9,070万ズウォティ(約2,500万ドル)。なおCD PROJEKTの株式売却は伴わず、この買収資金は別枠で手当てされている。

取引成立後、GOGとCD PROJEKT REDは配信契約を締結し、今後もCD PROJEKT REDの作品はGOGでリリースされる見通しだ。運営側はユーザー体験に変更はないと強調している。アカウントやライブラリ、オフラインインストーラーは引き続き利用でき、DRMフリーの原則も維持される。ユーザーデータはプラットフォーム内に留まり、GOG Galaxyの利用もこれまで通り任意だ。所有に近いアクセスを身上としてきたストアにとって、この継続性は要所をしっかり押さえている。

チームは、今後の戦略の中核にDRMフリーを据える姿勢をあらためて打ち出した。ゲームをローカルに保管し、クライアントの常時チェックなしで起動できる――この点こそがGOGの独自性だ。デジタル管理が厳格化し、古い作品が姿を消しがちな時代にあって、明確な立ち位置は差別化要因として際立つ。

運営面では、GOGは独立性を保ちつつ、ゲームの保存とインディー開発者の支援に注力する。2026年にはコミュニティ向けの新たな取り組みも予定されているという。実際のところ、プラットフォームはこれまで通りの歩調を維持し、CD PROJEKTはストアのデイリー運営から離れて自社プロジェクトに集中できる。役割分担は理にかなっている。ストアは自らのニッチを深掘りし、スタジオはゲームづくりに腰を据える。