ロボットに痛覚を与える神経形態電子皮膚NREで、人と機械の安全なインタラクションを実現

Danny Weber

17:59 04-01-2026

© B. Naumkin

香港城市大学の研究チームが、ロボットに痛みを察知させ有害接触に即時反応する神経形態電子皮膚NREを開発。4層構造の触覚センサーとアクチュエーターが機体と人の安全を守り、自己診断で保守も容易に。接触後は瞬時に姿勢を復元し、モジュール交換にも対応。人機協働の現場で事故予防と信頼性を高める最新技術へ

香港城市大学の研究チームが、ロボットが痛みを察知し、有害な接触に即座に反応できる神経形態電子皮膚(NRE)を開発した。人型機械を人間に一段と近づけ、やり取りをより安全に——そして何より、相手を思いやる方向へと近づける一歩だ。

この「皮膚」は人間の皮膚を映した4層構造。軽いタッチなら、NREがパルス信号をロボットの中枢プロセッサへ送り、どう応じるかを判断させる。圧力が安全域を超えると、信号はアクチュエーターに直結し、機体が自動的に収縮して損傷を防ぐ。

注目したいのは、ほぼ瞬時に元の姿勢へ戻れる点だ。機体の保護に加え、接触時に人を傷つける可能性も抑えられる。電子皮膚は自らの状態も監視しており、各センサーが定期的にステータス信号を送る。異常が起きれば該当箇所がマーキングされ、センサーモジュールは手動、もしくは対応環境では自動で交換できる。

この進展は、人とロボットの安全なインタラクションに新しい可能性をもたらし、ロボットにより生身に近い感受性を与えて潜在的な事故の予防に寄与する。現場で効くのは、まさにこうした素早く身を守る反応で、肘の横にいる機械をリスクではなく頼れる存在として受け止めさせる。