AMDがRyzen AI Max+ 392/388を発表—Strix Halo強化と60TFLOPS iGPU

Danny Weber

17:32 06-01-2026

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CES 2026でAMDがRyzen AI Max+ 392/388を発表。RDNA 3.5世代の統合GPUは40CUで最大60TFLOPS、XDNA 2 NPUは最大50TOPS。12/8コアCPUやベンチ結果、Strix Haloの狙いを詳しく解説。DGX SparkやApple M5との比較や採用動向も紹介。

CES 2026でAMDはRyzen AI Max+ 392とMax+ 388を披露し、ディスクリートGPUを搭載しない高性能ノートPCやコンパクトPCを狙うStrix Haloファミリーを拡充した。

1年前に始動したStrix Haloは、薄型軽量でも本格的な計算能力を求めるマシン向けの設計だ。プラットフォームはマルチコアCPU、RDNA 3.5ベースのRadeon統合グラフィックス、最大50TOPSのXDNA 2ニューラルプロセッサを組み合わせ、単一のメモリプールを共有する。

これまでのラインアップは、16コアのRyzen AI Max+ 395が筆頭で、12コアのMax 390、8コアのMax 385が続く。すでにHP ZBook Ultra G1aやAsus ROG Flow Z13、さらに複数のミニPCに採用されている。

新登場のRyzen AI Max+ 392と388は、その系譜を受け継ぎつつ、グラフィックス周りをぐっと強化してきた。両モデルはRDNA 3.5世代の統合GPUに40基のコンピュートユニットを備え、同社の説明では最大60TFLOPSを発揮できるという。数値だけ見れば、iGPUとしてかなり挑戦的だ。

CPU構成に大きな変更はない。Ryzen AI Max+ 392は12コア24スレッドで、ブーストクロックは最大5GHzを維持。Max+ 388は8コア16スレッドだ。XDNA 2のNPUも据え置きで、オンデバイスAI処理に引き続き注力する。

会場ではAMD自社のベンチマークも示された。公表データによると、Strix Halo搭載システムはAI効率でNvidia DGX Sparkを上回り、時間当たりの性能と価格対性能の両面で優位に立ったとしている。選定したAI、マルチタスク、ゲームの場面でも、AppleのM5プロセッサを搭載する最新のMacBook Proに対して優位性を示したと述べた。もっとも、こうした主張は第三者の検証が物を言う。比較結果はおのずと厳しい目で見定められるだろう。

OEM各社やミニPCメーカーの支援を背景に、AMDはStrix Haloをニッチにとどめず、プロフェッショナルと熱心なユーザーが求める広い市場で存在感を打ち出す構えだ。