Snapdragon 8 Elite Gen 6はTSMC N2P 2nmで独占生産?サムスン移行は慎重姿勢

Danny Weber

12:47 10-01-2026

© D. Novikov

新リークで、クアルコムのSnapdragon 8 Elite Gen 6/ProはTSMC 2nm N2Pで独占生産の見込み。サムスン移行は慎重。コスト抑制やデュアルソース、CPU 2+3+3とAdreno 850の噂も解説。LPDDR6やUFS 5.0対応の可否、Androidフラッグシップへの影響も整理。

新たなリークによると、クアルコムは次期フラッグシップ向けシリコンの主力製造委託先を急いで切り替える気配はない。リーカーのDigital Chat Stationの話では、Snapdragon 8 Elite Gen 6 ProとSnapdragon 8 Elite Gen 6はTSMCの2nm世代「N2P」ノードで独占的に生産される見込みで、少なくとも現時点でサムスンファウンドリとの本格的な交渉は進んでいないという。つまり、当面はTSMCに重心を置く判断が続きそうだ。

この方針は、サムスンが2nmのGAA(ゲート・オール・アラウンド)製造で勢いを増している最近の動きと対照的だ。韓国の大手はExynos 2600で実働プロセスを披露し、テスラや中国の暗号資産向けチップメーカーといった大口顧客を引きつけてもいる。それでも、クアルコムのフラッグシップSoCをサムスンのラインへ移す話は、なお見送りが続いているように映る。

以前の報道によれば、クアルコムはサムスンの2nm GAAに合わせたSnapdragon 8 Elite Gen 5の一部バリアント設計を固め、評価用のテストサンプルも受け取ったとされる。しかし結果が同社の厳格な要件を満たしたかは確認できておらず、サムスン工場での量産は未定のままだ。にじむのは慎重さだ。再現性のある明確な優位が示されないかぎり、選択肢を安易に広げないという姿勢だろう。

コストの観点では、早い段階からデュアルソース戦略へ振るのは理にかなっている。うわさではSnapdragon 8 Elite Gen 5の単価が1個あたり最大280ドルに達し、超ハイエンドのAndroid端末を狙うSnapdragon 8 Elite Gen 6 Proはさらに高くなる可能性があるという。発注を二つのファウンドリに分ければリスクを抑えつつコストの膨張にブレーキをかけやすい。TSMCの2nmウエハーが高価で、半導体価格全体も上昇基調にあることを考えれば、その狙いは分かりやすい。

技術面では、リークはCPUの構成が現行の2+6から2+3+3クラスターへと変わる可能性を示している。グラフィックスではAdreno 850の名が挙がる一方、無印のSnapdragon 8 Elite Gen 6はより控えめなGPUを採用し、LPDDR6やUFS 5.0への対応を見送るかもしれない。詳細は公式発表のタイミングに近づくにつれて見えてくるはずだ。