Danny Weber
11:46 12-01-2026
© A. Krivonosov
VIK-onがノートPC用SK hynixメモリのチップを新PCBへ載せ替え、32GB DDR5デスクトップRAMを自作。Adata由来のXMPで6400MT/s動作、総費用218ドルで約130ドル節約。BGAのリワークと安価なヒートシンクを使用し、見た目は量産品同等。品薄と高騰下での実用的なDIY事例。
ノートPC用メモリから取り出したチップを再利用し、フル機能の32GB DDR5デスクトップ用モジュールを自作して、約130ドルの節約に成功したエンスージアストが現れた。VIK-onとして知られるモッダーは、過去に浮上していたアイデアをなぞるだけでなく実機として成立させ、6400 MT/sで安定動作するDIY RAMを完成させている。XMP対応により、システム側でも正しく認識される。
ドナーとなったのは、デスクトップ向けより明らかに安価なSK hynixの16GB DDR5ノート用モジュール2枚。メモリチップは中国から取り寄せたデスクトップ用の新しいPCBに丁寧に移植され、冷却はAliExpressで入手したベーシックなヒートシンクでまかなった。聞けば簡単そうに思えるが、BGAパッケージの載せ替えは専門工具と確かな実務経験がものを言う領域だ。
ハードが形になった後は、Adataの市販キットから流用したカスタムファームウェアを書き込み。これにより6400 MT/sのXMPプロファイルが有効となり、マザーボードはBIOSで難なく検出する。出来上がったDIMMは見た目にも量産品とほとんど変わらず、丁寧なエンジニアリングが想像以上の成果を引き出す好例になっている。
総費用は約218ドル。同等の32GB DDR5モジュールは小売価格がさらに高く、とりわけロシアでは割高感が強いという。モッダーは、より安価な低容量のノート用モジュールを使えばコストをさらに下げられる可能性にも触れた。この試みは、高値と供給の厳しさが愛好家を、型破りながら技術的に洗練された解決策へと向かわせる現実を端的に示している。