Danny Weber
19:41 13-01-2026
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AppleがiOS 26.3 beta 2でRCSメッセージのエンドツーエンド暗号化に向けた新パラメータをテスト。仏4大キャリアで確認され、GSMA要件準拠の実装が現実味。正式対応時期にも注目。オペレーター単位でE2EEを有効・無効化する仕組みや、暗号化状態の明示など要件も解説。iOSのRCS対応の最新動向を解説。
AppleがRCSメッセージにエンドツーエンド暗号化(E2EE)を導入する日が近づいているようだ。iOS 26.3 beta 2で見つかった手がかりから、対応が迫っていることがうかがえる。昨年3月、GSM Associationが関連規格を承認したのち、Appleはサポートする姿勢を示していたが、その後の詳細は明かされてこなかった。とはいえ、最新ベータは確かな前進を物語る。
研究者のTiino-X83氏は、キャリアバンドルの設定に、RCSメッセージのE2EEをオペレーター単位で有効・無効に切り替えられる新パラメータが加わっているのを確認した。注目すべきは、このコードが現時点ではフランスの大手4社(Bouygues、Orange、SFR、Free)のみに存在している点だ。調査された他国の事業者では、同様の項目は見つかっていない。
GSMAの要件では、現地法で明確に禁じられていない限り、RCSクライアントはデフォルトでE2EEを使う必要がある。判断は個々のユーザーではなく、オペレーターやクライアント提供者が市場全体に対して行う決まりで、暗号化を無効にする場合はユーザーへの告知が必須だ。入力中の表示を除き、ユーザーのすべてのメッセージは暗号化して送信され、暗号化の状態はインターフェースで明確に示されなければならない。
今回見つかったiOS 26.3のパラメータは、こうした要件を満たし、地域ごとの規制差を織り込むためのものとみられる。もっとも、RCSのエンドツーエンド暗号化がiOS 26.3の一般公開版で実装されるかは不透明で、Appleが後のアップデートに向けた技術基盤を整えている段階という可能性もある。それでも、ベータでコードが姿を見せた事実は、待望の機能が手の届くところまで来たことを示している。今や「実現するかどうか」ではなく、「いつ実装されるか」という段階に移りつつある。