Danny Weber
12:30 22-01-2026
© A. Krivonosov
サムスンディスプレイとハーマンオートモーティブがZeekr 9X向けOLEDスクリーンを供給。3画面構成で車内デジタル化を推進し、自動車技術市場での地位を強化。
サムスンディスプレイとハーマンオートモーティブは、中国の吉利(ジーリー)が開発する新型ハイブリッドSUV「Zeekr 9X」向けにOLEDスクリーンを供給する新たな契約を結び、自動車技術市場での地位を強化している。この3画面構成は、現代の車両におけるマルチメディアシステムの重要性が高まり、車内を本格的なデジタル空間に変えつつあることを示している。
Zeekr 9Xには3つのディスプレイが搭載される。前面には16インチのOLEDパネルが2つ、後部座席用には17インチのスクリーンが1つ設置される。中央情報ディスプレイ(CID)は主要なドライバーインターフェースとして機能し、車両パラメータ、ナビゲーション、マルチメディア機能、Android AutoやApple CarPlayを介したスマートフォン連携を表示する。一方、16インチの乗客情報ディスプレイ(PID)は助手席の乗客が快適にコンテンツを視聴し、ドライバーを邪魔せずに車両機能を操作できるように設計されている。
後部座席エンターテインメントシステムには特に注目が集まっている。17インチのOLEDスクリーンは天井から伸びる形で取り付けられ、乗客に広い視野角を提供する。Zeekrはこれが世界初の「翼型」折りたたみディスプレイになると主張しており、プレミアム競合車の中でも際立った存在感を発揮する。このアプローチは、単なるスクリーンの追加ではなく、車内に「シネマ」効果を創出することを目指すメーカーの意図を反映している。
サムスンにとって、この動きはグローバルな自動車メーカーとの連携を拡大し、自動車用OLED分野での影響力を強化し続ける上で重要だ。サムスンディスプレイのチェ・ヨンソク(Choi Yong-seok)エグゼクティブは、独自の利点を持つ高性能製品を生産し続け、世界中の自動車メーカーとのパートナーシップを深化させ、自動車用OLED市場の成長を牽引すると述べている。
全体として、Zeekr 9Xにこのようなスクリーンを装備することは、車が単なる移動手段ではなく、快適さとエンターテインメントが標準装備となるデジタルプラットフォームへと進化しているトレンドを強調している。この文脈において、サムスンは品質とデザインの基準を設定する主要サプライヤーとして浮上している。