Google検索のAI対話型刷新とおすすめ代替エンジン5選

Danny Weber

Google検索がAI対話形式に刷新。Kagi、DuckDuckGo、Startpage、Brave、Ecosiaなど、プライバシーやカスタマイズに優れた代替検索エンジンを徹底比較。自分に合った検索エンジンを見つけよう。

Google検索に再び大規模な刷新が施される。Google I/O 2026で発表されたアップデートにより、検索体験はAIを活用した対話形式へと大きくシフトした。ユーザーはAIモードをデフォルトで利用でき、通常の検索でもAI Overviewが表示されるようになった。これはAIが生成した回答を示し、ユーザーがさらに質問を続けられる機能だ。その結果、おなじみの検索バーは、ChatGPTとの対話にますます近づいている。

Googleはこれを「25年以上で最大の検索バーのアップデート」と位置づける。しかしユーザーの反応は賛否両論で、テック企業があらゆる製品にチャットボットやAIエージェントを組み込む動きの一例と見る向きもある。不信感は、以前物議を醸したAI Overviewの導入によってさらに強まっており、今回の検索刷新にも警戒する声は少なくない。

代替エンジンに目を向ける理由

不満の理由は生成AIだけではない。Googleは以前から、あまりにも支配的であるという問題を抱えてきた。2024年には米連邦裁判所が、オンライン検索市場で同社が独占を違法に維持したと判断している。こうした状況を踏まえると、代替検索エンジンへの関心が高まるのは当然だろう。AIを減らしたい人、プライバシーを重視したい人、単に検索結果を自分でコントロールしたい人など、理由はさまざまだ。

Kagi

Kagiは有料の検索サービスだ。月額5ドルで広告なし・AI Overviewなしの検索エンジンを利用でき、月額10ドルなら無制限にクエリを実行できる。最大の違いは広告モデルがないことだけでなく、結果をカスタマイズできる点にある。ユーザーは特定のサイトをフィルタリングし、いわゆる「レンズ」を利用できる。たとえばアカデミックレンズを使えば、通常のブログ記事ではなく、学術論文を検索しやすくなる。KagiにもAI機能がまったくないわけではなく、Quick Answer機能で回答を簡潔にまとめて出典を示すこともできるが、これはオプションだ。

DuckDuckGo

検索にお金を払いたくない人には、TechCrunchがDuckDuckGoを推奨している。このサービスは広告収入で成り立つが、検索履歴や閲覧履歴、購入履歴は一切収集しない。広告はユーザープロファイルではなく、その時々のクエリに基づいて表示される。インターフェースはGoogleとよく似ており、多くの最新検索エンジンと同様、AIが生成した回答を結果に表示することもできる。ただし重要なのは、設定でAI機能を完全に無効にできる点だ。

Startpage

StartpageはユーザーとGoogleの間に立つ仲介役だ。クエリが入力されると、IPアドレスを含む個人情報を除去し、クラウド経由でGoogleにリクエストを送り、結果を返す。つまり、自分の身元をGoogleに知らせずにGoogleの検索結果を得る方法と言える。ただし欠点も明らかで、結果の出どころがGoogleであることに変わりはない。とはいえStartpageでもAI機能はオフにできる。

&udm=14

Googleの検索結果はそのままに、AI Overviewだけを排除したい人向けの選択肢が&udm=14だ。その名の通り、Googleのクエリに特定のパラメータを追加することで、AI Overviewなしの結果を得られる。毎回手動で追加するのは面倒なので、&udm=14が自動的に処理してくれる。開発者はGitHubでコードを公開しており、自分用のバージョンを動かすことも可能だ。プライバシーの観点から、TechCrunchはStartpageと対比して、データ保護が最優先ならStartpageの方が優れていると指摘している。

Brave

Braveはブラウザだけでなく、独自の検索エンジンでも知られている。ブラウザはGoogle Chromeと同じオープンソースのChromiumベースなので、Chrome拡張機能に対応している。これはChromeから離れたいが、慣れ親しんだプラグインを手放したくないユーザーにとって便利だ。検索面では、サードパーティのGogglesによる結果のカスタマイズに重点を置いている。Gogglesを使うと、右寄り/左寄りのニュース、テックブログ、Hacker News風のまとめ、Pinterestを除外した結果など、さまざまな条件でフィルタリングできる。AI機能はオンオフの切り替えが可能だ。

Ecosia

EcosiaはBraveと同様、ブラウザと検索エンジンの両方を提供する。ブラウザもChromiumベースなので、Chrome拡張機能が動作するはずだ。このサービスの主な特徴は環境重視の姿勢にある。Ecosiaは広告収入を得ており、その約80%を世界中の植林プロジェクトに充てている。TechCrunchは、植林はときにグリーンウォッシング(見せかけの環境配慮)の懸念を招くこともあると指摘しつつ、Ecosiaは地域社会と協力し、毎月の財務報告や活動実績を公開していると述べている。

Googleの代わりに何を選ぶか

万人に合う代替エンジンは存在しない。Kagiは、強制的なAIブロックなしで広告のない検索にお金を払っても構わない人向け。DuckDuckGoはプライバシー重視の無料選択肢。Startpageと&udm=14はGoogleの検索結果を維持しつつ、プライバシーやAIの扱いが異なる。Braveは結果のカスタマイズにより多くのツールを提供し、Ecosiaは環境への配慮を加える。結論は単純だ。リニューアルされたGoogleが対話的でAI過多に感じられるなら、選択肢はもはやひとつの検索エンジンに限られない。

© B. Naumkin