Qualcomm、WindowsノートPC向けエントリーチップSnapdragon Cを発表

Danny Weber

QualcommがComputex 2026でSnapdragon Cを発表。300ドル帯のWindowsノートPC向けエントリーチップで、省電力・AI対応。Acer Aspire Go 15に搭載。MacBook Neoに対抗し、手頃な価格で実用性能を提供。

QualcommはComputex 2026で、WindowsノートPC向けの新チップ「Snapdragon C」を発表した。エントリーレベル向けの製品で、最新のポータブルコンピューターをより安く、省電力にする狙いだ。メモリーやストレージ、部品の価格が上昇するなか、メーカーが約300ドルのWindowsノートPCを生産しやすくするための策と見られる。

Snapdragon Cの登場は、WindowsエコシステムによるMacBook Neoへの対抗策と受け取れる。Appleはモバイル向けA18 Proチップ(iPhone 16 Proに搭載)を流用し、ノートPCの価格を抑えた。Qualcommも同様の手法を取っているようだ。Snapdragon Xとは異なり、新チップはOryonコアを採用せず、同社のモバイルプラットフォームをノートPC向けにアレンジしたものと見られる。

Qualcommは現時点で具体的な性能数値を公表していない。同社はスムーズなWebブラウジング、動画ストリーミング、オフィスワーク、終日駆動のバッテリー持続時間を約束している。また、Snapdragon CにはAI機能向けのNPUが内蔵されており、低価格機でも基本的なAI機能を利用できる。このプラットフォームは、積極的な冷却を必要としない、静かで発熱の少ないノートPC向けに設計されている。

Snapdragon Cを搭載する最初の端末は、Acer Aspire Go 15だ。この15.6インチWindowsノートPCは、最大8GBのRAMと最大512GBのストレージを備える。Acerはバッテリー駆動時間の長さや狭額縁ディスプレイ、2基のフル機能USB-Cポート、HDMI、Wi-Fi 6E対応もアピールしている。価格と発売日は未発表である。

最大の注目点は、こうしたノートPCが価格だけでなく、作り込みの質でもMacBook Neoに真に競争できるかどうかだ。チップの低価格化はコスト削減に寄与するが、メモリーとストレージの供給不足は依然としてメーカーにプレッシャーを与えている。もしQualcommとそのパートナーが、大きな妥協なしに300ドルという価格帯を実現できれば、Snapdragon Cは手頃なノートPC分野でWindowsが存在感を示す足掛かりとなるかもしれない。

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