Samsung QD-OLED Penta Tandem技術で画質と耐久性が向上

Samsung Displayは、独自の5層有機発光材料構造を基にした新たなプレミアムブランド「QD-OLED Penta Tandem」を発表した。同社はすでに商標を登録しており、次世代のテレビやモニターパネルのプロモーションに活用する計画だ。Pentaはギリシャ語で「5」を意味し、4層から5層への発光構造の技術的転換点を強調している。

この技術の中核は、QD-OLEDパネルの光源となる青色発光層の強化にある。色は量子ドットを介して生成されるが、第5の有機層を追加し、新素材を採用することで、光効率が1.3倍向上し、前世代と比べて寿命が2倍に伸びた。その結果、QD-OLED Penta Tandemを採用したテレビは最大4500ニトスのピーク輝度を実現し、モニターでは最大1300ニトスに達する。

こうした多層アプローチは、解像度や画素密度の上昇に伴い、特に重要になっている。PPIが高くなると各サブピクセルの面積が減少し、高輝度と安定性の維持が難しくなるからだ。昨年、Samsung Displayは業界で初めて、160 PPIという密度を誇る27インチUHD QD-OLEDパネルの量産に成功した。これは自発光型ゲーミングモニターの中で最高水準であり、Penta Tandem技術がその達成に貢献した。

新パネルはまた、VESA DisplayHDR True Black 500規格の要件も満たしている。この規格では、画面面積の10%において500ニトスのピーク輝度を維持しつつ、黒レベルが0.0005ニトス以下であることが求められる。現在、この認証を取得した31.5インチUHDモニターは、SamsungのQD-OLED Penta Tandemパネルを採用したモデルのみとなっている。

同社は2026年までに、この技術を全サイズ範囲に拡大することを目指している。テレビ分野では、Penta Tandemパネルは2025年からパートナー企業のフラッグシップモデルに採用が始まっており、その後、より広範な普及が見込まれている。