テスラが月面工場を建設する可能性と将来の成長戦略

テスラCEOイーロン・マスクは、同社が今後20年以内に月面に工場を建設できる可能性があるという野心的な予測を再び発表した。この構想は、テスラのベルリン・ギガファクトリー責任者アンドレ・ティーリヒとのインタビューで明らかにされた。マスクによれば、同社の将来は極めて明るく、長期的な見通しも非常に有望だという。

また、この億万長者は投資家に対し、テスラの株式を保有し続けるよう促した。同社の株価は時間の経過とともに大幅に上昇すると確信しており、現在のロボット工学と人工知能プロジェクトが新たな成長段階の基盤を形成していると述べた。マスクは、テスラを単なる自動車メーカーではなく、将来の技術プラットフォームとして位置付けていることを強調した。

月面製造の構想を打ち出すのは、マスクにとって初めてのことではない。2025年末には、AIデータセンター向けの衛星を組み立てる月面工場の創設について議論していた。これらの衛星は、従来のロケットを使わず、いわゆる「マスドライバー」と呼ばれる電磁加速システムを用いて宇宙に打ち上げられる可能性がある。また、テスラの人型ロボット「オプティマス」が、将来的には自己複製可能な機械として、他の惑星の資源を利用してインフラを構築できるようになるかもしれないと示唆した。

一方、テスラはモデルSとモデルXの生産を停止し、フリーモント工場の生産能力をオプティマスに集中させることで、ロボット工学部門の強化を続けている。同社はロボットの生産規模を年間100万台に拡大することを目指している。しかし、自動車事業には課題もある。1月の欧州市場における販売台数は前年比17%減少し、市場シェアは0.8%に低下した。それでも、テスラの株価パフォーマンスは比較的安定しており、アナリストは長期的な好調な傾向を指摘している。