OPPOが、写真の明暗処理に向けた「業界初のAIGCエンジン」を発表した。この技術は「MediaTek Dimensity Developer Conference 2026」でお披露目された。最大の特徴は、すべての処理をスマートフォン上で完結し、インターネット接続を必要としない点にある。
このソリューションは、モバイル撮影の難しいシチュエーションを想定している。屋外でのポートレートでは、露出オーバーや強い影、明るい空を背景に顔が暗くなる、逆光でのディテール消失といった悩みがつきものだ。OPPOによれば、生成AIがこうした問題に対処。カメラ設定や追加ライトに頼るのではなく、局所的に自然な光のパターンを復元することで解決するという。
中核となるのは、OPPO独自のDiTアーキテクチャをベースにした生成モデルだ。低照度や逆光、強い輝度差を、データをクラウドに送ることなく端末内で処理する。クラウドベースのモデルに迫る結果を出せるものの、すべての処理がデバイス上で行われる点が大きな違いとなる。
MDDC 2026では、このほかにもさまざまなAI機能が紹介された。Dimensity 9500チップ上で動作するローカルAI翻訳エンジンは、毎秒最大300トークンを処理可能。オフラインでもほぼ瞬時に翻訳できる。また、動画・音声・テキストを統合的に理解するOmniモデルも公開され、ユーザーの周囲に関する質問にリアルタイムで答えられる。
さらに、スーパーアシスタント「Xiaobu Claw」も注目を集めた。アシスタントのメモリデータを活用し、端末内の写真やメモ、ドキュメントをもとにパーソナライズされた提案を行う。ゼロから学習する必要がないのが強みだ。同社は、機密性の高い機能はユーザーの許可がある場合のみ動作し、データがデバイス外に出ることはないと強調している。