MSIは、携帯型ゲーミングPC「Claw 8 EX AI+」の発売日を正式に発表した。主要市場では6月23日に発売される。Intel Arc G3 Extremeチップ、32GBのLPDDR5Xメモリ、1TB SSD搭載モデルの価格は1500ドル。Windowsポータブルとしては高めの価格設定だが、MSIは次世代Intelグラフィックス、大容量バッテリー、新設計の冷却システムに賭けている。
ディスプレイは8インチのタッチスクリーンで、1920×1200解像度、120Hzリフレッシュレートを備える。バッテリーは80Whと大容量で、長時間のゲームプレイに耐えるよう設計されている。内部はPanther LakeアーキテクチャのIntel Arc G3 Extremeプラットフォームを採用。14コアのCPU(Pコア2、Eコア8、低電力Eコア4)と、12のXe3コアを搭載した統合グラフィックスArc B390を内蔵する。
スペック上の数字だけ見れば、携帯型ゲーミングPCとして大きな飛躍といえる。CPUは最大4.7GHz、LPDDR5X-8533メモリに対応し、基本TDPは25W、ピーク時80Wまで引き上げ可能だ。マザーボードの写真を見ると、Core Ultra X9 388Hと同じFCBGA2540(50×25mm)の大型パッケージが使われている。
冷却システムも刷新された。Cooler Boost HyperFlowはファンを2基、ヒートパイプを2本備える。MSIによれば、両ファンの静圧は従来比25%向上。コンパクトな筐体で高出力を維持するには、この冷却性能が鍵となる。
筐体も改良されている。先代より20g軽量化され、グリップはレーザーテクスチャー、スティックはホール効果式、ABXYボタンは丸みを帯びた形状に、Dパッドはメタル製に変更。振動モーターはリニア式に置き換えられ、HD Haptics用の新アルゴリズムでより繊細な触覚フィードバックを実現した。
ストレージのアップグレードも容易だ。小型フォームファクターではなく、標準のM.2 2280 PCIe 4.0 SSDを採用。背面カバーを外せば交換できる。ただし対応ドライブは片面実装のみ。全体として、Claw 8 EX AI+はIntelベースの携帯型ゲーミングPCとして最も野心的な製品の一つだが、その評価は実性能、バッテリー駆動時間、そして1500ドルという価格に購入者が納得するかどうかにかかっている。