ASUS ROG Night Demon Extreme SE発表:透明デザインと8,000Hzポーリング

ASUSは中国でフラッグシップのメカニカルキーボードに特別版「ROG Night Demon Extreme SE」を投入した。海外では「ROG Azoth Extreme」として知られるモデルだが、このSEは外観を全面的に透明化し、見た瞬間にハイエンドのゲーミング層の中でも際立つ新しいビジュアルを採り入れている。

目玉は全面透明のキーキャップ。RGBライティングを鮮やかな光の演出へと変え、クリスタルのような装いを強調する。スイッチも透明ハウジングで統一され、リニアのROG NX SnowとクリッキーなROG NX Stormの2種を用意。見せることを前提に練られたデザインという狙いは明確だ。

華やかさの下にある作りは、ASUSの最上位らしい堅牢さだ。レイアウトは3/4サイズの75%、削り出しのアルミ筐体にFR4プレート、さらに音と振動を抑える3層のダンピングを重ね、タッチはクッション性があり、響きも心地よい。付属品としては、透明ベースのリストレストも同梱される。

パフォーマンス面はeスポーツ向けにチューニングされている。ROG Polling Rate Boosterモジュールにより、有線でもワイヤレスでも真の8,000Hzポーリングレートに対応。FPSでのストレイフ時に応答性を高めるSpeed Tapモードも備える。一方でホール効果方式のボードと異なり、作動点の可変調整には対応しない—微調整よりも安定性とスピードを優先する設計だ。

さらに、タッチ操作に対応した内蔵OLEDディスプレイを搭載し、キーボードのステータスやCPU温度、アニメーション、システム情報を表示できる。マルチファンクションのコントロールも用意され、設定の微調整やメディア操作がすばやく完結する。こうした操作性は一度慣れると手放しがたい。