Unisoc T9300徹底解説:6nm 5Gチップで画像処理とゲームを加速

Unisocがひっそりと発表した5G向けモバイルチップセット「T9300」は、画像処理のスピードアップ、ゲーム時の効率化、通信の切れ味向上を狙った一枚だ。6nmプロセスで製造され、CPUはオクタコア構成。2.4GHzのCortex‑A78を2基、2.2GHzのCortex‑A55を6基組み合わせる。前世代比でおよそ38%の性能向上とされ、狙いは明快——実用速度の底上げにある。

グラフィックスはデュアルコアのMali‑G57が担当。メモリーはLPDDR4X、ストレージはUFS 2.2に対応する。AnTuTu V10ではおよそ55万点で、日常動作は軽快に、ゲームも一定の余力を感じられそうだという読みだ。

接続性

ワイヤレス面では、T9300は3GPP Release 17への対応に加え、5G NR NTN衛星接続や5G MBS放送を統合し、電力消費を抑えるAI駆動のネットワーク管理も備える。2Gから5Gまで幅広くカバーし、SA/NSA、デュアルVoNR、VoWiFiに対応。エリアの安定感とスマートな省電力を押し出した構成だ。

イメージング

第7世代のVivimagic画像エンジンは、最大200MPのセンサー、25fpsでの32MP ZSL撮影、デュアル20MP構成をサポート。ノイズ低減の強化やAI支援のナイトモード刷新、HDRの改善、そしてより高度なポートレートセグメンテーションをうたう。暗所と人物重視という方向性は、日常の撮影で最初に効いてくるポイントと重なる。

マルチメディア

音声面ではノイズとエコーの抑制が進み、Hi‑Fiオーディオや専用DSPによるステレオ再生にも対応。ディスプレイはFHD+で144Hz、1.5Kで90Hz、HDR10+、VRR、アイプロテクション各種をサポートする。シャープな表示と見やすさの両取りを狙ったバランスだ。

ゲーム

ゲーム向けには「Miracle Gaming」エンジンを搭載。フレームレートの安定化やネットワーク最適化、AIコーデックによる音声伝送の改善を図り、回線が弱い場面でも効きを期待できる設計だ。狙いは単純明快——条件が揃わない時でも、プレイは途切れにくく、会話はクリアに。