ロシア市場で今買うべき2025年秋のスマートフォン:予算別おすすめ5機種

2025年の秋、ロシア市場には手頃な入門機からハイエンドまで、新顔のスマートフォンが一気にそろった。ここでは価格帯ごとに今選ぶ価値のある5機種を厳選。予算に合わせて選びやすいよう、レンジ別に整理した。

20,000ルーブルまで

Infinix HOT 60 Proは、薄さが際立つエントリー機ながら、価格を超える装備が目に留まる。6.78インチのAMOLEDディスプレイは144Hz駆動で、スクロールも映像も滑らか。オクタコアのMediaTek Helio G200と8GBメモリの組み合わせは、日常の作業や中設定のゲームをそつなくこなす。

バッテリーは5,160mAhで45W急速充電に対応。薄さはわずか6.6mmと、このクラスでも屈指のスリムさだ。メインはAIアルゴリズムに対応した5,000万画素カメラ、フロントは1,300万画素で自撮りやビデオ通話に向く。価格上限を踏まえると、節約重視でも狙いを定めやすい一台だ。

20,000~30,000ルーブル

Realme 15は、3万ルーブル以下で“ほぼフラッグシップ”の感触を出してくる新しいミドルレンジ。6.8インチのAMOLEDは高解像度かつ144Hzで、明るく見通しの良い表示が持ち味だ。7,000mAhの大容量バッテリーは最大2日分をカバーし、80W急速充電で素早く戻せる。

防塵防水はIP69と、この価格帯では珍しいレベル。オクタコアのMediaTek Dimensity 7300はAnTuTuで約70万点の実力で、負荷の高いアプリや高設定のゲームも視野に入る。カメラはよく練られており、手ブレ補正付きの5,000万画素メイン(Sony IMX882)と800万画素の超広角、さらに5,000万画素のフロントで幅広いシーンを押さえる。ロシアでは2025年秋に登場、メモリ構成により上限3万ルーブル程度。総じて、実用性を第一に選ぶなら有力候補といえる。

30,000~50,000ルーブル

Samsung Galaxy S25 FEは、プレミアムの要素を手の届く価格に落とし込んだ“ファンエディション”。6.7インチのSuper AMOLEDは120Hzで、ゲームもアニメーションも軽やかだ。薄く軽くなったデザインながら、筐体はIP68で水やホコリに強いのも安心材料。

心臓部はExynos 2400。操作感はキビキビしており、4,900mAhのバッテリーは45W有線と25Wワイヤレスの充電に対応する。背面は広角・超広角・望遠/被写界深度をカバーするトリプル構成で、使い勝手の幅が広い。ロシアでの価格は8/256GBが約49,000ルーブル、8/512GBは約60,000ルーブル。防水フル対応とワイヤレス充電をAブランドで手に入れたい人には、納得感のある落としどころに映る。

50,000~70,000ルーブル

Xiaomi 15T Proは、クラス最先端の機能と“手の届くフラッグシップ”のバランスを狙った秋の新モデル。6.83インチAMOLEDは高解像度かつ最大144Hzの可変リフレッシュレートで、解像感も動きの滑らかさも一級品だ。最新のフラッグシップSoCであるMediaTek Dimensity 9400を搭載し、ヘビーな作業にも余力がある。

5,500mAhバッテリーは90W有線・50Wワイヤレスに対応し、おおむね30~60分で満充電できる。Leicaと共同開発のカメラは、色再現を高めたLight Fusion 900のメイン、5倍光学ズームのペリスコープ望遠、そして超広角という布陣。質感の高いボディはIP68で耐水防塵も心強い。eSIMに加え、圏外でもBluetooth経由でメッセージ送信や発信が可能な点は、ハイキングや停電時に役立ちそうだ。店頭価格は12/256GBの15T Proで約70,000ルーブル(無印15Tは5万ルーブルから)。2025年終盤のフラッグシップとしては手を伸ばしやすい位置づけだ。

70,000ルーブル超

Apple iPhone 17 Proは、“最高が欲しい”層に向けた2025年の旗艦。Apple A19 Proチップを初搭載し、処理性能と高度なAI機能を前面に押し出す。カメラは大幅刷新で、4倍光学ズームの新しい望遠を含む3基の4,800万画素構成。写真も動画も創作の余地が広がる。

6.3インチのOLEDはLTPOにより1~120Hzで可変駆動し、屋外で3,000ニットに達する明るさは従来比20%向上。バッテリーはiPhone史上最大で、ビデオ再生最大33時間というロングライフをうたう。

内部設計も見直され、ベイパーチャンバーでチップの発熱を抑制。4Kの長時間撮影やゲームのような連続負荷時も安定動作を狙う。クリエイター向けにProRes RAW収録やカメラ連携機能も備える。ロシアでは各種ストアやオンラインで256GBが10万ルーブルから入手可能。公式販売はないものの、並行輸入で手にできるのが現状だ。性能、カメラ、そして妥協のないAppleエコシステムを求める人にとって、価格に見合う完成度と映るはずだ。