裸眼ネイティブ3Dの携帯型ゲーミングPC「3D One」をabxyluteが発表

abxyluteが発表した「3D One」は、現行のゲームをメガネなしのネイティブ3Dで動かせる、初の携帯型ゲーミングPCだと位置づけられている。11インチの視差バリア方式ディスプレイに次世代アイ・トラッキングを組み合わせ、インテル Core Ultra 7 258Vが外出先でも負荷の高いマルチストリーム3Dレンダリングを支える。

同社によれば、ゲームで本格的な3Dを持ち出しで実現するのは難題だという。シーンを瞬時に複数の視点へ分解し、遅延なく再構築しなければならないからだ。ドナルド・チャンCEOは、最新パネルと強力なAIアクセラレータ、そして手に取りやすいコンテンツがそろって、いまなら高品質な裸眼3Dが現実的になったと説明している。主張は大きいが、ハンドヘルドのグラフィックスが歩んできた方向性を考えると不思議と腑に落ちる。

目玉は、サードパーティのMODに頼らず、ゲームエンジンから直接深度情報を引き出すネイティブ3Dレンダリングだ。背景もキャラクターもエフェクトもUIも、シーンの構成要素を個別に描画することで、遅延や二重像を抑え、立体が鮮やかに飛び出す感覚を狙う。11月末までに、最適化済みのSteam対応タイトルが50本超用意される見込みで、ラインアップは順次広がっていく。

さらにワンタップで2Dから3Dへの即時変換にも対応。映画やストリーミング動画、往年のゲーム、写真までステレオ表示に切り替えられる。アクションの山場は3D、メニューや落ち着いた場面は2Dといった具合にモードを混在させることもでき、切り替えの違和感を抑えやすいのがうれしい。

ハードウェアは3D処理に的を絞った設計だ。11インチの2Kディスプレイは奥行き表現と見やすさを優先し、±20°の視線追跡範囲で視聴のスイートスポットを広げる。Core Ultra 7 258Vは深度解析向けに最大115TOPSのAI性能を提供。操作系はホールエフェクト式スティックとトリガーにタッチパッド、背面ボタンを備え、タブレット、ハンドヘルド、スタンドとキーボードを組み合わせたミニPCのような使い方まで複数のスタイルに対応する。仕様書を見るかぎり、3Dのために仕立てた一台という印象は揺るがない。

Kickstarterでの予約価格は1,499ドル。初回80台は12月出荷予定で、残りは2月に続く。