Edifier Airpulse A60が登場—ニアフィールド向けBluetoothブックシェルフの仕様と価格

Edifierは、ニアフィールド再生に焦点を当てたコンパクトなブックシェルフ型Bluetoothスピーカー、Airpulse A60を発表した。すでに主要オンラインプラットフォームで販売が始まっており、仕上げはマットホワイトとウォールナット調の2種類が用意される。

エンクロージャーはMDF製で、内側に18mmの吸音フォームを配し、定在波の抑制と音像の明瞭さ向上を狙った設計。ツイーターは40kHzまで再生する平面型で、歪みを低減する一体型ボイスコイルを採用している。中低域は3.5インチのアルミドライバーが担当し、30mmコイルにロングスロー構造、フェライトマグネットという構成。フレームはアルミダイキャストで不要振動を抑える。スペックを見るかぎり、至近距離でのフォーカスの合ったクリーンな鳴りに期待が持てる。

増幅部にはTexas InstrumentsのTAS5754MクラスDデジタルアンプを2基搭載し、最大192kHzの入力信号に対応。さらにTI製DSPを2基内蔵してクロスオーバーや音量バランス、ダイナミクス処理を管理し、24ビット/216kHz対応のADC「PCM9211」も備える。Savitech製USBコントローラーによりUSB経由のハイレゾ再生が可能で、デスクトップでもノートPCの隣でも扱いやすい印象だ。

接続は一通りそろい、AUX、USB、光デジタル入力を装備。Bluetooth 5.1はQualcommチップセットを採用し、aptXおよびaptX HDをサポートする。低域の伸びを補いたい人向けにサブウーファー出力も用意され、コンパクトな部屋での使い勝手を高めている。

出力は中低域用が30W、ツイーターが10W。公称周波数特性は52Hz〜20kHz、S/N比は90dB以上。付属品には透明タイプのスピーカーケーブルとリモコンが含まれ、入力切替や音量調整を手元で行える。日々の操作がシンプルに収まるのも魅力だ。

価格はウォールナット調が1,980人民元(約280米ドル)、ホワイトが2,280人民元(約322米ドル)。