Android 16 QPR2がPixelに到来:AIスマート通知や個別設定、セキュリティ強化の全貌

GoogleがPixelスマートフォン向けにAndroid 16 QPR2を公開した。新機能の波に加えてセキュリティも引き締める内容だ。目玉はAIを活用したスマート通知。長文メッセージやグループチャットを通知シェード内で要点にまとめ、優先度に基づいて並べ替える。アラートが積み重なる場面でもノイズが減り、仕分けが一段と速くなるはずだ。

パーソナライズの余地も広がった。アイコンの形を切り替え、拡張されたダークモードを使い、新しいテーマ付きアイコンも試せる。スクリーンセーバーには低輝度モードが加わり、周囲の明るさに自動で追随。夜更けの使用時にうれしい気遣いだ。

映像面では「Enhanced HDR brightness」の専用トグルが用意され、HDRの強さを細かく調整できる。ファミリー向けの保護も強化され、ペアレンタルコントロールにPIN保護が追加され、アプリの利用時間を管理する手段も広がった。アクセシビリティでは、Expressive Optionsがリアルタイムで字幕に音や感情のタグを添えるようになり、表現力を後押し。さらにGboardにはEmoji Kitchenの新しいステッカーが加わり、遊び心も忘れない。

電話アプリには、通話の理由を設定できる「Call Reason」が登場し、緊急の連絡だと示せるようになった。あわせて、グループチャットからの退出が簡単になり、メッセージに潜む詐欺の可能性を見極めやすく、Chromeではタブのピン留めも手軽に。アップデートはPixel 6以降の端末に段階的に配信され、日々のAndroid体験をより便利で安全なものにする狙いだ。