サムスンがExynos 2600をティーザー公開。2nm採用でGalaxy S26はどう変わる?

サムスンは、力強いティーザーを公開し、Exynos 2600の存在を正式に示した。これが次期Galaxy S26シリーズを駆動する可能性を強く示唆している。旗艦プロセッサーについて同社がここまで率直に語るのは久しぶりで、Exynosを巡る評価を切り替えたいという意図が透けて見える。映像では、ユーザーの声に耳を傾け、チップのアーキテクチャを一から練り直し、あらゆる層での最適化に焦点を当てたと強調している。行間にあるメッセージは明快で、物語をリセットしようとしているということだ。

Exynos 2600は、市場初の2nmモバイルプロセッサになる見通しだ。初期のリークでは、その性能がSnapdragon 8 Elite Gen 5に肉薄し、状況によっては肩を並べる可能性も示されている。そうなると、Galaxy S26を巡る構図は一段と興味深い。地域ごとにチップを分ける戦略へ戻る気配があるからだ。欧州や複数のグローバル市場にはExynos 2600、米国版や場合によってはUltraモデルにはSnapdragonが採用される見込み。もっとも、刷新されたExynosを米国にも展開する判断が下れば、この限りではない。

リークによれば予備ベンチマークは性能の大幅な伸びを示し、時にはAppleのM5に迫る場面もあるという。懐疑的な向きでさえ意外に感じたはずだ。もしその数値が確かなものなら、Galaxy S26は近年で最も体感しやすいスピード向上をもたらすだろう。

今回のティーザーは、正式なお披露目が近いことをそれとなく示しており、発表は数週間以内との見方が濃い。うわさでは、Galaxy S26のデビューは1月か2月とされる。ただし、Exynos 2600への評価を固めるのは、実機に搭載されてからでも遅くない。