Google Playで3D映画が本格配信開始、Galaxy XRなどAndroid XR対応ヘッドセットで視聴

没入型3Dコンテンツをフルサポートする初のAndroid XR機、Samsung Galaxy XRの登場に合わせ、GoogleはGoogle Playで3D映画の配信を始めた。ストアには新作が次々と現れ、購入やレンタルでGalaxy XRや今後登場するAndroid XR搭載ヘッドセットで視聴できる。プラットフォームの初期ユーザーに観る理由を用意するための先手と受け止められる展開だ。

3Dカタログは足早に拡大しており、数日前まで約18本だったラインアップは、いまや50本超に。「GI Joe 2: Vengeance」「Monsters on Vacation」(続編を含む)「How to Train Your Dragon」「The Timekeeper」「Jumanji: The Next Level」「Jurassic World: Resurrection」「Passengers」「Pixels」「Resident Evil: Retribution」「No Time to Die」「Spider-Man: Far From Home」など、多くの作品が並ぶ。

どの作品が4KやHDRに対応しているのか、また3D版を視聴できる地域がどこなのかは、まだはっきりしない。とはいえ、GoogleはGalaxy XR発表の場で3Dコンテンツ拡充をロードマップに載せていると示唆しており、その取り組みが正式に動き出した格好だ。方向性としては理にかなっている。作品の供給が細れば、どれほど高性能なヘッドセットでも棚で埃をかぶりかねないからだ。

Galaxy XRのヘッドセットはApple Vision Pro同様、MV‑HEVCデコードに対応し、本格的な3D動画フォーマットの再生が可能だ。現時点ではAppleのライブラリが300本超と大きく先行しているため、差を詰めるにはGoogleが継続的にカタログを積み上げていく必要がある。