OneXPlayer APEXの販売一時停止と価格改定の背景、再開見通しと主要スペック
OneXPlayerがAPEXの販売を一時停止。DRAM・SSD高騰で価格改定を検討し、最大200ドル値上げの可能性も。Ryzen搭載8型120Hzや最大128GBメモリなど主要スペックと再開見通しを解説。予約分は出荷予定で、在庫の総点検と新価格表確定後に販売を再開予定。購入検討者向けに最新動向を簡潔にまとめました。
OneXPlayerがAPEXの販売を一時停止。DRAM・SSD高騰で価格改定を検討し、最大200ドル値上げの可能性も。Ryzen搭載8型120Hzや最大128GBメモリなど主要スペックと再開見通しを解説。予約分は出荷予定で、在庫の総点検と新価格表確定後に販売を再開予定。購入検討者向けに最新動向を簡潔にまとめました。
© OneXPlayer
OneXPlayerは、メモリやSSDの急激な値上がりを受け、価格と構成の見直しに入ったとして、APEXの販売を一時停止した。現在の在庫はすべて予約分に充てられており、部材の総点検と新しい価格表の確定が終わるまでは販売を再開しないという。この決断のタイミングからも、部品価格の不安定さがなお際立つ。
今回の一時停止は、11月27日の告知に続く動きだ。同社は当時、APEXの全構成で200ドルの値上げとなる可能性に言及。記事執筆時点では新価格はまだ反映されていなかったが、先に公表していた価格帯を現下の市況では維持できないと認めている。高騰するDRAMとSSDがコスト計算を押し上げ、出荷再開前に仕切り直しを迫ったかたちだ。
APEXは、現行のWindows携帯機の中でも実力派に数えられる。プロセッサはAMDのRyzen AI Max Pro 385またはRyzen AI Max+ 395を採用。8インチ・120Hzのディスプレイに、32GBから最大128GBのLPDDR5Xメモリを組み合わせ、ストレージはPCIe 4.0で最大2TBに対応する。85Whの外付けバッテリーや液冷を選べる構成もあり、公称TDPはゲームの継続駆動を意識したチューニングだ。
初期の最安構成は32GB RAMモデルで1,399ドル。アナリストの見立てでは、このモデルの上げ幅が最も小さい可能性が高いという。最上位は2,299ドルで、もし200ドル上乗せされれば2,499ドルに移る計算だ。同社は、受け付け済みの予約分についてはすべて出荷すると説明しており、在庫もそれを賄える見込みとしている。すでにプレミアム帯に属するデバイスだけに、200ドルの加算は軽くはない。
OneXPlayerは、サプライヤーとの協議がまとまり、倉庫在庫の再査定が済み次第、あらためて情報を出す考えだとしている。購入を検討する人にとっては、販売再開の時点で最終価格がどこまで上がるのか――そこが最大の関心事になりそうだ。