Galaxy Ring 2はなぜ出ないのか?SamsungとOura訴訟再燃と発売戦略の行方

Galaxy Ring 2の行方は再び不透明だ。SamsungとOuraが法廷闘争に戻り、韓国の報道によれば、同社はスマートリング事業の戦略を練り直しているという。となると、次回のUnpackedでGalaxy S26のラインアップと並んで新しいGalaxy Ringが姿を見せる可能性は低そうだ。初代が2024年に登場しながら、2025年になっても後継が出ていない現状を思えばなおさらである。

この綱引きは以前から続いている。2024年にはSamsungが異例の先手を打ち、Galaxy Ringが競合の特許を侵害していないことの確認を求めてOuraに対し先行提訴した。しかし裁判所は時期尚早だとして訴えを退け、緊張を和らげる効果は乏しかった。

そして今、衝突は再燃している。Ouraは米国際貿易委員会(ITC)に申し立てを行い、Galaxy Ringや他の競合リングの輸入・販売に制限を課すよう求めている。一方のSamsungはテキサス東部地区連邦地方裁判所に新たな訴えを起こし、自社特許の侵害を主張して差し止めと損害賠償を請求。実務的には、スマートリング市場は特許の地雷原と化しつつあり、主要モデルの投入は機能競争だけでなく、規制当局や法廷で販売を止めにかかる動きにまでさらされるリスクを抱えている。

こうした地合いを踏まえれば、SamsungがGalaxy Ring 2の投入ペースを落とす判断は理にかなう。新世代機の役割は関心の再喚起と販売の押し上げにあるが、法的な縛りがちらつくなら、まずOuraとの係争整理を優先するのも現実的だ。もっとも、同社がこの分野を捨てるわけではないと関係筋は示しており、今回の動きは撤退ではなく、あくまで延期と慎重なスケジュール感に近い。いま問われているのは「出すかどうか」ではなく、「いつ、どの国で出すのか」だろう。